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華々しい経歴を歩んできた「文壇の貴公子」島田雅彦の傑作選
芥川賞に6度もノミネートされながら、一度も受賞せずに落選最多タイ記録(2016年時点)を保持している作家・島田雅彦。大学在学中にデビューした彼は、「文壇の貴公子」と呼ばれ華々しい経歴を歩んできました。初期の肥大した自意識を弄ぶ「厨二病」的なものから近年の社会問題を題材にした小説まで、そのキャリアを見通すことができる本を紹介します。
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学生運動が終焉し、「政治の季節」が過ぎ去ったあとの学生を描いたデビュー作『優しいサヨクのための嬉遊曲』をはじめ、『亡命旅行者は叫び呟く』、『夢遊王国のための音楽』といった芥川賞に落選した全6作のうちの3作を収録しています。「左翼」や「ソ連」など執筆当時の社会情勢に対して、新世代からの鋭い批評精神を覗かせる骨太な作品集です。
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島田雅彦の代表作ともいえる『僕は模造人間』や『ドンナ・アンナ』のほか、オカマのエイズ患者を描いた『未確認尾行物体』の3作品を所収した作品集です。『僕は模造人間』では、自分のなかに巣食う「もう1人の自分」との対話が繰り広げられ、現実が「もう1人の自分」に乗っ取られていくさまがスリリングに描かれています。
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自由死刑
島田 雅彦(著)
「あと1週間で自殺する」と決意した主人公が、残りの7日でやり残したことを実現していく小説です。2008年にはテレビドラマ『あしたの、喜多善男』の原作にもなって、話題を呼びました。日に日に「死ぬ」ということが実感として襲い掛かってくるなかで、最終的に主人公は本当に自殺するのか・・・最後まで展開が気になる傑作です。
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悪貨
島田 雅彦(著)
偽札が出回りハイパーインフレの混乱に陥った日本で、お金に頼らない社会を構築しようとする主人公を描いた小説で、2014年には及川光博主演でテレビドラマ化もされました。主人公が社会転覆を目論むサスペンス的な要素と、女性捜査官との恋愛要素がうまく噛みあった、ジャンル横断的な小説としても秀逸です
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