ブックキュレーターブック・マーチャンダイザー 矢部潤子
行ってみたい見てみたい!―探検と冒険と旅の記録
行ったことのないところには単純に心魅かれます。行ってみたい、歩いてみたい、見てみたい、風や空気や匂いを感じたい。どんな人が暮らしていて、何を話し、何を食べているんだろう。冒険家、探検家、旅行者の彼らが見たものや経験したことを追った本を紹介します。眺めているだけでも楽しい造りのこれらの本は、記録と記憶の結晶です。
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島秀雄の世界旅行 1936−1937
高橋 団吉(文) , 島 隆(監修)
島秀雄は明治生まれの鉄道技術者。蒸気機関車デゴイチや、新幹線の開発にも関わり、宇宙開発事業団の初代理事長も務めた人物。1年9カ月に及ぶ視察旅行をたどる本書は、写真や切符、パンフレット、地図なども載せていて、お洒落なスクラップブックのよう。当時の貴重な記録です。
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大統領の冒険 ルーズベルト、アマゾン奥地への旅
キャンディス・ミラード(著) , カズヨ・フリードランダー(訳)
20世紀初め、史上最年少でアメリカ大統領に就任したルーズベルトは、探検家でもありました。引退後、南米アマゾン奥地の謎の川を探す旅に出ます。『ナショナルジオグラフィック』誌の記事を書いていた著者が、元大統領の、船が流され、食料を失い、熱病にかかり、怪我で動けないという過酷な旅を、当時のアマゾンのようすを盛り込んで描く驚きの一冊。
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大冒険時代 世界が驚異に満ちていたころ 50の傑作探検記
マーク・ジェンキンズ(編)
20世紀前半、『ナショナルジオグラフィック誌』に掲載された探検記や旅行記の記事から、50編ほどを収録しています。まだ地球に未知の領域がたくさん残っていたころの熱気が伝わってきます。描かれている旅はどれも厳しいものではあるけれど、現代では少なくなってしまった冒険旅行への郷愁が漂ってどこか懐かしい。
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コンゴ・ジャーニー 上
レドモンド・オハンロン(著) , 土屋 政雄(訳)
1947年生まれ、イギリスの旅行記作家である著者は、コンゴへ幻の恐竜モケレ・ムベンベを探しに行く旅に出る。最初から徐々に一筋縄では行かない様相を呈してくる旅は、同行する人たちの描写も可笑しく、大部な本ながらページを繰る手も止まらない。現代の冒険記、旅行記のなかでは飛び抜けた楽しさです。
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探検と冒険の歴史大図鑑 イラストレイテッド・アトラス
レイモンド・ジョン・ホージェイゴ(監修) , 樺山 紘一(監訳) , こどもくらぶ(訳)
紀元前のナイル川から現代の宇宙までの探検と冒険を網羅したオールカラーの大型本。未知の領域に繰り出していった冒険家、世代を超えてその領域を攻めて行った探検家、彼らの軌跡を追う迫力の図鑑は、経路や装備も載せ、索引も備えた便利な一冊。今でも秘境のアマゾン流域は、やはり魅かれる地域です。
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ブックキュレーター
ブック・マーチャンダイザー 矢部潤子1980年芳林堂書店入社、池袋本店の理工書担当として書店員をスタート。3年後パルコブックセンターに転職、新所沢店、吉祥寺店を経て、93年渋谷店へ。2000年、渋谷店店長のときにリブロと統合があり、リブロ池袋本店へ異動。売場と仕入を走りまわりながら2015年の閉店を見届ける。現在は、ハイブリッド型総合書店hontoのコンテンツ作成に携わり、書店のように“本との出会い”を創造するキュレーションサービス、ブックツリーを担当、日々オススメの本を探す。著書に「本を売る技術」(本の雑誌社)。いつか、世の中の新刊が全て入荷する本屋のバックヤードで日がな一日検品して暮らしたい!
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