ブックキュレーターhonto編集員
「生産」と「消費」をフェアにつなぐ、新しい起業のかたち
私たちが毎日、当たり前のように消費している、さまざまな商品やサービス。それらがどのようなバックグラウンドを経て私たちの手元に届くか知っているでしょうか。その過程において、世界には低賃金で割に合わない労働を強いられる人々がたくさん存在しています。不公正な経済システムを新しいセンスで覆そうとする、起業家たちの挑戦を知ることができる本を紹介します。
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おしゃれなエコが世界を救う 女社長のフェアトレード奮闘記
サフィア・ミニー(著)
今では日本のフェアトレード・ファッションの火付け役として知られるフェアトレード企業「ピープル・ツリー」。その英国人社長のミニーは、移住当初のバブル期の日本で気まぐれな消費をくり返す人々に疑問を抱き、アジアの商品生産者たちと公正な貿易を実現するビジネスを決意しました。その奮闘の半生が自伝として綴られています。
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ブルー・セーター 引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語
ジャクリーン・ノヴォグラッツ(著) , 北村 陽子(訳)
政情不安にみまわれるアフリカで非営利国際機関の職員として働いていた著者。仕事をするうちに、先進国の支援ではなく、現地の人々の自律的な取り組みでしか、生活と経済の安定は成しえないと確信します。ルワンダの虐殺に絶望しそうになりながらも、アジア、アフリカの貧困層向け非営利ファンドを立ち上げた著者の自伝です。
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クレイジーパワー 社会起業家−新たな市場を切り拓く人々
ジョン・エルキントン(著) , パメラ・ハーティガン(著) , 関根 智美(訳)
資本主義の限界は、貧困や安全保障など、さまざまな危機を世界に突きつけています。アンフェアなシステムの改善を求めるなかで危機を「チャンス」ととらえて市場を見出し、テクノロジーの活用にも抵抗をもたない「非常識」な革命家は、現代では社会起業家と呼ばれるのでしょう。その信念と実践を、本書では豊富な事例とともに紹介しています。
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季刊〈あっと〉 8号 特集フェアトレードの現在 柄谷行人 辻村英之 池上甲一 上野千鶴子 もう一つの〈回路〉のために
オルター・トレード・ジャパン 『at』編集室(編集)
南北問題と現代思想をつなぐ季刊誌<あっと>のフェアトレード特集号。「南」の生産者と「北」の消費者による連帯運動としてフェアトレードに取り組んできた日本のNGOや社会起業家が、その苦悩や達成感を報告しています。2007年発行の本号。当時の活動、人々の地道な努力が現在の足場を支えていることがうかがえます。
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