ブックキュレーターhonto編集員
大人の女こそが読むべき!現代でも色あせず、心の「自立」を教えてくれる本
ここで紹介するのはいずれも歴史ある児童文学ですが、「女性が生きていく」ということにはっきりとスポットライトを当てたストーリーとなっていて、どれもその時代の制約のなかで精いっぱい「自分」として生きる主人公に圧倒されます。たとえ狭い世界で生きていたとしても、心持ちしだいで自立した女性になれる。そう教えてくれる本を集めました。
- 11
- お気に入り
- 10061
- 閲覧数
-
ある謎の紳士の計らいで大学に進学できるようになった、孤児院育ちの18才の少女ジュディを主人公にした物語です。ロマンチックなシンデレラストーリーのイメージがあるお話ですが大人になって読み返すと、主人公の背後にある壮絶な孤独や、そこから人生を切り拓いていく姿に胸を打たれます。ユーモアが全編に漂っていて、楽しく読み通せる一冊です。
-
『あしながおじさん』にジュディの親友として登場したサリーが本書の主人公です。ジュディから孤児院の院長にならないかと依頼されたサリーは、新任院長として孤児院で働くことに。サリーがとにかく明るくて、そして抜けているところもあり、魅力的に描かれています。全力投球の毎日の末、しだいに心の自立を手にする様子が描かれたお話です。
-
愛に恵まれなかった子どもが、目立った事件などが起こることがない田舎にやってきて過ごした数年が描かれた物語です。強烈な個性をもった孤児アンは、村の単調な毎日のなかで自分のすべてを全開にして生きます。まずは居場所を受け入れ、そこで思いきりやってみる。そこから始まることがあるのだと、やせっぽちの女の子が教えてくれます。
-
孤児となり、気難しい叔母に引き取られた少女パレアナ。彼女は「どんなことのなかにもよかったことを探す」というゲームをしていて・・・。パレアナが考案したこの「よかった探し」は、大人になって読み返すと、実は彼女は大人が何より欲しい種類の「強さ」をもっていることに気づかされます。恋愛本やビジネス書の代わりにもなる一冊です。
-
シルバー・レイクの岸辺で
ローラ・インガルス・ワイルダー(作) , 恩地 三保子(訳) , ガース・ウィリアムズ(画)
「大草原の小さな家」シリーズの一冊です。有名な海外ドラマとはほぼ別ものといえるのですが、人物設定は変わりません。主人公のローラはまだ13歳なのですが、ひとりの女として、理不尽な出来事や逃げられない境遇を受け入れ、挑んでいます。そして日々を楽むことも忘れない、すごい女の子です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です