ブックキュレーターhonto編集員
プラトンの知られざる世界。地味だけどおもしろい隠れた名作
紀元前ギリシャを代表する哲学者プラトン。『饗宴』『国家』などの読み応えのある名作を数多く残していますが、プラトンの魅力はそれだけではありません。あまり知られていない著書のなかにも、私たちの興味をかき立てる個性的なものがたくさんあります。最初期や後期の話題になることが比較的少ない、プラトンの隠れた名作を紹介します。
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プラトーン著作集 第2巻第1分冊 「徳」を問う 第1分冊 エウテュプローン、テアゲース、カルミデース
プラトーン(著) , 水崎 博明(訳著)
プラトン著作集より掌編「カルミデース」を紹介します。サブタイトルは「節制について」。あまり知られていないプラトン最初期の作品で、ソクラテスと仲間たちがうわさの美少年カルミデースにちょっかいを出したがる、という愉快なストーリーになっています。古代ギリシャらしい、自由でのびやかな知的風景が読みどころです。
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年下の友人ヒポクラテスに頼まれて、一緒に当代一の弁論家プロタゴラスに会いに来たソクラテス。教えを聞くはずが、話すうちにプロタゴラスとの激論になってしまい・・・。ソクラテスが弁論家を論破する、プラトン得意のパターンで進む正統派の対話篇。対話を通して問題を浮き彫りにする手法が確立された重要作品です。
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エウテュデモス/クレイトポン
プラトン(著) , 朴 一功(訳) , 内山 勝利(編集委員) , 大戸 千之(編集委員) , 中務 哲郎(編集委員) , 南川 高志(編集委員) , 中畑 正志(編集委員) , 高橋 宏幸(編集委員)
西洋古典叢書「エウテュデモス」に収録されている小論「クレイトポン」。プラトンの著書のなかでは珍品中の珍品です。プラトン作品ではつねに勝者であったソクラテスが、対話相手のクレイトポンに一方的に批判されて終わるという展開は、ほかの作品には見られません。後世の偽書ともいわれていますが、ソクラテスを別の角度から眺めるのに有益です。
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ティマイオス/クリティアス
プラトン(著) , 岸見 一郎(訳)
後期プラトンの異色作「ティマイオス」は、アトランティス伝説や世界の始まりについて述べたプラトン唯一の自然科学の書です。哲学というテーマを外れて読めるユニークな作品で、初心者にはプラトンの入門書としてオススメです。さらに本書には未完の続編「クリティアス」も収録。後期プラトンのエッセンスを存分に楽しめます。
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