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読まず嫌いを卒業しよう!ビギナーでも楽しめる宮部みゆきが描く時代小説
「難しそうだし、歴史好きじゃないと楽しめないのでは?」と思っている時代小説ビギナーの方は、そんな先入観は捨ててしまいましょう。東京の下町生まれの宮部みゆきが紡ぎだすミステリーやファンタジーの要素をうまく取り入れた時代小説を読めば、読まず嫌いも卒業できるはずです。とりあえず一度、江戸の町にタイムトリップしてみてはいかがでしょう。
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幻色江戸ごよみ 改版
宮部 みゆき(著)
宮部みゆきによる時代小説の初期のもので、何度読み返しても飽きのこない四季折々をたどった12編の短編集です。切ない話、心がほんわかと温かくなる話、そして背筋が凍るような話などが収録されています。宮部みゆきの力量を改めて実感させられる珠玉の物語ばかりなので、あなた好みのお話が必ず見つかることでしょう。
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〈完本〉初ものがたり
宮部 みゆき(著)
出版社を変えて何度か敢行されている『初ものがたり』が、新作3編を加えて〈完本〉として帰ってきました。本所深川を縄張りとして活躍する回向院の茂七親分が、手下とともに事件解決に奮闘する捕り物帖ですが、そこに季節を感じる「初もの」をからめて展開。切れのあるストーリーは時代小説ということを忘れ、読み手を夢中にさせます。
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ぼんくら 上
宮部 みゆき(著)
面倒臭がり屋の本所深川方の同心(江戸時代に警察活動を行っていた役人)・井筒平四郎が、ある日、鉄瓶長屋で起きた殺人事件解明に動き始めます。長編時代ミステリーでありながらも、魅力あふれる登場人物や長屋で暮らす人々の生活描写が生き生きと書かれていて、ぐいぐいと引き込まれます。本書の続編にあたる『日暮し』『おまえさん』もオススメです。
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神田三島町で袋物屋「三島屋」を営む叔父夫婦のところへ預けられた、ワケありの少女おちか。ひょんなことから彼女は、三島屋の奥にある黒白の間を訪れた人たちが語る怪談話の聞き手となります。語られる「心の闇」とおちかが抱える「心の闇」が明らかになっていき、いつしか読んでいる自分自身の「心の闇」をも意識するようになっているはずです。
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桜ほうさら 上
宮部 みゆき(著)
父の汚名をすすぐため、江戸へ出てきた古橋笙之介。何かと世話を焼いてくれる貸本屋の治兵衛や長屋の人々や「桜の精」のような少女・和香との出会い、彼は成長していきます。笙之介の恋の切なさや下町に暮らす人々の温かさが巧みに描かれていて思わず笑みがこぼれますが、最後に明かされる驚きの真相が読む者の心を揺さぶります。
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