ブックキュレーターhonto編集員
格式ある京都の花街。その内側を垣間見ることができる本
芸、美、遊といった伝統文化や数々のしきたりが、今も鮮やかに息づいている京都の花街。散策するだけでもその風情は楽しめますが、その内側ともなれば一般人にはなかなか見ることはできません。しかし、旦那衆、芸妓、作家などいろいろな立場から書かれた本は、そこに通じるドアになっています。そんな花街の内側を知ることができる本を紹介します。
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京都の流儀
徳力 龍之介(著)
著者は京都で代々続く絵師の家に生まれ育ち、毎日のように祇園に通う粋人。「ほんまもん」の旦那衆=贔屓筋だからこそ書くことができる、身体で理解している祇園の風物やしきたり、お茶屋遊びなどが丁寧に紹介されています。花街の艶やかさを伝える写真も秀逸。ANAグループ機内誌の人気連載を書籍化した一冊です。
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京都の花街 芸妓・舞妓の伝統美
溝縁 ひろし(写真)
京の花街を40年以上にわたって撮影してきた写真家・溝縁ひろしの集大成ともいえる写真集です。さりげない姿から凛とした正装、仕込みさんから舞妓、芸妓と成長していくひとりの少女の数年間を追った写真などを掲載。伝統の街に信頼されているからこそ撮れる写真の数々は、匂い立つように鮮やかで臨場感にあふれています。
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京都花街舞妓と芸妓のうちあけ話 芸・美・遊・恋・文学うちらの奥座敷へようこそ
相原 恭子(著)
お茶屋の女将や芸妓をはじめ、花街に関わる多くの人物が実名で登場。人生や花街への思いを語っています。横浜出身ながら京都の花街と深く長いつき合いがあり、英語の著書『Geisha』で世界に日本の花街を紹介した著者の教養と感性が息づく一冊です。
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祇園のお茶屋を舞台に、女将とその娘、芸妓や舞妓、なじみの客である出版社の社長、随筆家、写真家という女性たちの人生が、ときにフラッシュバックを交えつつ進んでいきます。著者の祇園への深い思い入れに、背景となる京都の四季と伝統行事の美しい描写が融合して、まるで映像を見ているかのように楽しめる小説です。
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