ブックキュレーターhonto編集員
思わず苦笑、それとも共感?猫をかわいがる男たちの本
愛らしい猫、気高い猫などなど。猫もさまざまなら、飼い主もさまざまです。小説家、エッセイスト、詩人、元ヤクザの男たちがくり広げる猫かわいがりぶりは、真剣そのもの。いなくなった猫を必死に探したり、猫の知識を豊富に持っていたり、ノラ猫に尊敬のまなざしをそそいだり。それぞれの仕方で猫を愛する男たちに、感心する本を選びました。
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飼い猫を溺愛する庄造。晩酌の小魚をふざけ合いながら口移しで食べさせたり、夕時に帰ってこないと大騒ぎをして探したりします。そんな庄造と猫をめぐって、互いに牽制し合う前妻、後妻、母親。前妻に渡してしまった猫に会いたくて、ひとりでドタバタする庄造のまぬけな行動には、さすがの猫好きも苦笑してしまうでしょう。
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もう、猫なしでは生きていけない。
安部 譲二(著)
もとヤクザであり、パーサーでもあった異色の小説家、安部譲二のエッセイ。人生のパートナーとして、何十匹もの猫と暮らしてきた著者は「女より猫の方が好きかも」と奥様の前で話すくらいです。ノラ猫への尊敬の念も深い著者は、勝手に「ショボ」と名づけたノラ猫の悠然たる生き方に魅了されます。一生懸命に猫を愛する姿に感動する一冊です。
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ねこに未来はない
長田 弘(著)
結婚したばかりの奥さんに請われ、仕方なく猫を飼うことになった主人公。でもいっしょに暮らしてみると、もう夢中に。著者は詩人の長田弘。やっぱり詩人は少しだけ、ほかの人と違うのかもしれません。子猫を『兎の毛皮を着て雪の中を走りまわる幼い少年のよう』なんて、キュートに表現。感性と言葉で猫を愛するエッセイです。
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