ブックキュレーター寺山正一(日経BP 上席執行役員、元日経ビジネス編集長)
2017年のノーベル賞も日本から!こんな先端技術が世界を変える
日本の研究者が3年連続でノーベル賞を受賞した快挙に沸いたのは、記憶に新しいところです。明るい話の乏しい昨今、4年連続の受賞はあり得るのだろうか、との期待が膨らむのは自然な心境なのかもしれません。ずばり、可能性は十分に秘めています。世界を変える技術の一端を紐解きながら、科学の可能性と限界について考える5冊をご紹介します。
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人工知能の“冬の時代”を知る著者は、極めて冷静に、現在の人工知能は何が可能で何は不可能なのかを説明してくれます。日本の第一人者であるだけに説明は極めて明快。技術の説明も縦書きの文章で端的に説明する姿勢から、「人工知能を正しく知ってほしい」という著者のメッセージが聞こえてきます。
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未来は「テクノロジー」がけん引しているのは間違いありませんが、普通の人はそれを「点」で見るから読み間違うのだとか。テクノロジーを「線」で見る思考法をすれば未来が見えてくる。ビジネスパーソンは技術の詳細な知識を身につけるより、こうした「思考法」を習得することが武器になるのではないでしょうか。
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「IoT」のような新しいIT技術に関連する新ビジネスは次々と誕生していますが、残念ながら米国発が多く日本発は少ないのが実情です。ITから新ビジネスを生み出すにはどうすればいいのか。それを整理したのが本書です。技術そのものを理解するのではなく、「技術を生かす」活用方法を知るところにカギがあります。
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2016年、大隅良典先生の「オートファジー」によるノーベル賞受賞を日経バイオテクは予測していました。人に優しく、世界を変える先端技術は枚挙に暇がありません。2017年以降のノーベル賞も日本から。日経BP社の技術専門記者200人の知見を結集し、30人の専門誌編集長が執筆した先端技術の生きた教科書です。
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知る人ぞ知る、ジョージ・オーウェルの古典的名作です。ビッグブラザーなる独裁者が双方向通信とモニターによって世界中の人々の行動を監視、洗脳し、恐怖政治による支配を強いていく。なんと1949年に発行された小説ですが、Aiとインターネット社会の到来を見事に言い当てています。さて、この先は?まずはご一読を。
ブックキュレーター
寺山正一(日経BP 上席執行役員、元日経ビジネス編集長)1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、日経BP社入社。自動車産業担当を経て、92年からニューヨーク支局駐在。2008年から日経ビジネスの編集長を3年間務める。寝ることと食べることと同じくらい「読書」は生活の一部となっている。読むジャンルは歴史書、現代小説、時代小説、経済書、哲学書となんでも読むが、遠藤周作の著作はほぼ全作品読破している。読書以外では映画鑑賞と野球観戦が趣味。
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