こんな時代のお金の貯め方指南本5冊

公認会計士の林總さんの著書。タイトルはシニア向けのようだが、実は20代・30代・40代向け。巻頭の「長期プラン表」や巻末のノートに記入するだけで、今後必要なお金が見えてくる。お金の使い方や老後の年金などの情報が整理できて、先の見通せるいい本に出会った。もっと若いときに読んでいたらお金が貯まったか!?

『はじめての人のための3000円投資生活』や家計簿なども人気の横山光昭さん。お金がたまらないのはあなたの「考え方のクセ」が原因ではないかという問いかけの数々が私の事だった。たとえば「欲しい」と「必要」が明確に分けられているか。ただ単に「欲しい」だけなのに、「必要」だと自分に言い聞かせていないか。

ベストセラー『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください』の著者である経済評論家・山崎元さんの本。生命保険や教育費、投資商品の仕組み、マンションは買ったほうがいいのかなどの日々のお金の問題が図解でズバリと解説されている。この機会に正しい知識を見につけたい、整理したい人におすすめ。

著者は同じく山崎元さんとFPの岩城みずほさん。お金の使い方、投資の仕方、キャリアの積み上げ方、転職、生命保険、男女関係まで、お金がからむ人生の諸問題を二人が対談形式で解決していく。いくぶん無粋と思える山崎さんに誠実な岩城さんが突っ込んでいく二人の絶妙な掛け合いにより本質が見えてきておもしろかった。

50代以上の女性向け月刊誌『ゆうゆう』が特別編集した、人生後半戦のお金の貯め方、使い方の本。普通の方々の豊富な実例取材が紹介されており、特に定年で年金以外に定期的な収入がなくなった家計をどう切り盛りしているのか、お金とは違う部分のどこに幸せを見出しているのかがわかる。少し先を見越したい人に。