ブックキュレーターhonto編集員
離れて暮らす親にも教えたい。ひとりで暮らす高齢者の「元気」の秘訣がわかる本
息子・娘の家族と暮らさずに、自らひとり暮らしを選択をするお年寄りも多いようです。見守る子どもたちが心配するかたわら、これまでのお年寄りのイメージとは違って、自然体で楽しく暮らす人たちもたくさんいます。紹介するのは、そんな方々の暮らしと元気の秘訣がわかる本。読めば、お父さん、お母さんにも元気で楽しい暮らしをしてほしいなと思うことでしょう。
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103歳にして現役アーティストの篠田桃紅。彼女は、自分を年齢という枠にはめて考えたことは一度もないといいます。生きるか死ぬか、そんなことを決めるのは自分の領域ではない、やりたいと思ったことをどんどんやるだけ。独自の世界を切り開いてきた人の言葉には、思わず衿を正したくなる説得力があります。
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家事評論家として活躍してきた著者は、97歳。築60年の家で、ひとり暮らしをしています。仕事柄、得意な料理はもちろんのこと、健康、人づきあい、時間の使い方など、高齢者の実情に合った情報が豊富です。掃除が行き届かなくなって嘆くのではなく、無理はせず、これでよしとする潔さは、むしろ魅力的です。
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ひとり暮らし
谷川 俊太郎（著）
詩人・谷川俊太郎の、50代後半から70歳にかけてのエッセイです。「男性のひとり暮らしは侘しそう」なんて思われがちですが、とんでもない。パソコンで詩を書き、コンサートや美術展に赴き、蒸し野菜や玄米ごはんを食べる生活は、むしろ自由を楽しむシティボーイといった印象。同じ年代の親をもつ子どもたちにとって、最も喜ばしい親の姿かもしれません。
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独居老人スタイル
都築響一（著）
「独居老人」という侘しいイメージを払拭してくれる、痛快なドキュメンタリーです。本書に登場する16人の共通点は、「仕事を持ち、ひとり暮らしをしている高齢者」。日本舞踊家、路上芸人、お掃除係など、好きだから続けている仕事ばかり。世間体にとらわれない自由な生活ぶりが、たくさんの写真からも伝わってきます。
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