ブックキュレーターhonto編集員
クリスマスシーズンに読みたい!心に沁みる珠玉のストーリー
街が華やぎ、老若男女を問わず心躍るクリスマスシーズン。そんな季節が近づくと必ず読み返したくなり、この時期だからこそ心に沁みるお話を紹介します。文字を追うごとに「クリスマス・キャロル」や「ジングルベル」が聞こえてきて、ロウソクのまたたくクリスマスツリーのイメージが浮かぶでしょう。登場人物に感情移入すれば、思わず泣けてくるはずです。
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クリスマスの思い出
トルーマン・カポーティ(著) , 村上 春樹(訳)
著者が4歳から7歳までを過ごしたアラバマを舞台に繰り広げられるハートウォーミングなストーリーです。風変わりな女性スックと主人公の少年バディが毎年フルーツケーキを作るのですが、文面からはだんだん冷たくなる空気感や、焼きあがっていくケーキの香りまで伝わってきます。切ないけれど、心がじんわり温かくなるエンディングも秀逸です。
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O・ヘンリーの短編集で、本書収録の23編のうち「賢者の贈り物」は著者の代表作と位置づけられています。深く愛し合うデラとジムは、お互いに最高のクリスマスプレゼントを贈りたいと考えつつ、貧しさのため思うようにいきません。思い余った二人がどのようにお金を工面して、何を買うのか?最後に記された二人を評した言葉が、心に残ります。
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34丁目の奇跡
ヴァレンタイン・デイヴィス(著) , 片岡 しのぶ(訳)
アメリカで何度も映画化されたクリスマスストーリーです。ニューヨーク・マンハッタン34丁目の老舗デパートが雇ったサンタクロース役の男性が、数々のちょっとした「奇蹟」を起こしますが、最大の奇蹟とは・・・。サンタクロースの実在を長く信じられる子どもは幸せですが、「サンタを信じます」と表明できる大人もステキだと思えるお話です。
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舞台はドイツの寄宿制学校であるギムナジウム。貧しいけれど優等生で正義漢の主人公と小説家を夢見る孤児の親友、さまざまなキャラクターの仲間たち、そして「正義さん」や「禁煙さん」と呼ばれて愛される「子供の心を忘れない」ステキな先生や大人が繰り広げるクリスマスストーリーです。「泣くこと厳禁」という台詞に、涙せずにはいられません。
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もうすぐクリスマスという時期に起こる事件を、だらしなくて下品で型破りなフロスト警部が解決します。周囲を振り回しつつも、人の心の機微を深く理解しているからこそのフロストの言動に、笑ったりしんみりするはず。ドタバタのコメディ要素たっぷりながら、ハラハラドキドキする推理小説の醍醐味も堪能できる「フロスト警部」シリーズの第1作です。
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