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外国語ができなくても大丈夫!読んで楽しい言語学エッセイ
外国のことを知ると日本という国の存在について改めて考えさせられるものですが、言語にも同じ側面があります。学生時代英語が苦手だったという方も、日本語が読めれば外国語なんて必要ないという方も、翻訳家や通訳の人の裏話や語学留学記など、くすりと笑える言語学エッセイを読んで、「日本語」について改めて考えてみてはいかがでしょう。
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ネットのない30年以上も前に、ある芸大生がフィンランドの芸術に魅せられ、卒論制作のために渡芬しました。そしてフィンランド語にも魅せられ、格闘するかのように勉強する姿がユーモラスに語られています。日本とあまりにも違うフィンランドの教育システム、気候、文化など、とても読み応えのある留学記です。
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シモネッタのアマルコルド イタリア語通訳狂想曲
田丸 公美子(著)
ロシア語通訳で有名な米原万里氏に「シモネッタ」と命名された著者が、NHKイタリア語講座のテキストに書いたエッセイをまとめた一冊です。かけだし時代の観光ガイドでの経験談や、第一線で活躍していた同時通訳でのエピソードなど、どれも笑いが止まりません。その反面、随所で見られる巧みな日本語の使い方には脱帽です。
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ポケットに外国語を
黒田 龍之助(著)
諸外国の言葉に精通するフリーランスの語学教師が語るのは、これからの英語教育や、現地での語学の勉強方法のことばかりです。それなのに読んでいるだけで肩の力が抜けて、言葉を勉強することがなぜかとっても楽しいものに感じてしまいます。著者が語る『あるのは、ただ言葉への異常な愛情』は、文章の隙間からあふれるほどににじみ出ています。
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ことば点描
外山 滋比古(著)
『思考の整理学』の著者・外山滋比古が、英語学から見た日本語について考察した本です。言葉をまるで生き物のようにとらえ、時代と社会によって変化していく言語の変革の流れについての考察は、とても読み応えがあります。最終章では印刷から放送への変化、そして現代のインターネットが及ぼす言葉の変革について言及されています。
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