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彼らはなぜ人喰いに?狂気をもたらす運命に絶望する小説・コミック
人が人を食らう禁忌の嗜好、カニバリズム。しかしそれは、必ずしも快楽のために行われるものではありません。健全な人間でも極限の状況下におかれたとき、社会規範を逸脱して苦悩と嫌悪感のなかで行為に及んでしまうのです。登場人物の行動に吐き気を覚えながらも、その心理に心乱され、読むうちにあり得ない味覚が口に広がるような本を紹介します。
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紳士なサイコパスのハンニバル・レクタ―博士と、彼を追うFBI特別捜査官のクラリスの捜索劇を主に描いた小説です。天才的頭脳をもつ食人鬼 レクタ―の手並みは、慣れた料理でもつくっているかのよう。ですが、背筋が凍るような恐ろしい魅力はやがて、彼の過去を知るとともに沸きたつ悲愴感に包まれてしまうでしょう。
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舞台は生きるために人を食す喰種が存在する社会。主人公はある事件から喰種と化した元人間・金木研です。喰種にとって人間はおいしいハンバーグ。しかし彼にはどうしても食べられません。人の肉を見ては涎を垂らし、一口頬張っては吐いてしまう。悲劇に見舞われた青年が絶望しながらそれでも生きる姿を克明に描いたコミックです。
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ひかりごけ 改版
武田 泰淳(著)
氷雪に覆われた北海の洞窟のなかに閉じ込められ、極度の飢餓状態に陥った人間同士が、とうとう食人行為に至るという物語です。逃げ場も食糧もない。ただ一つ残ったのは人肉という選択肢。次第に増していく狂気が読み手の喉を絞め、文字通り息が詰まるような閉塞感と緊迫感のもと、追い詰められた人間の心理が味わえます。
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猟奇文学館 3 人肉嗜食
七北 数人(編)
倫理ゆえの苦悩から快楽的な人食までを扱った傑作が11篇収録されています。呪いにより1日だけ人肉を食べてはほかの日々を後悔して過ごす男の話や、悪魔に舌を授けられた詩人が虫や土を経て人を食べる話など。バラエティに富んだ魔の手に胃腸を引きずり回されているような気色悪さを覚えること必至です。
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