ブックキュレーターhonto編集員
京料理をおいしく、楽しく味わうために読んでおきたい本
京料理を体験してみたいけれど少し敷居が高いと感じている人も、京料理が好きでよく食べに出掛けている人も満足させてくれる、京料理に関する本を集めました。名店の凛とした空気感まで伝わってくる料理写真、老舗料亭の主人や京料理に造詣の深い京都人が歴史やしきたりを交えて語る解説など、読むほどにより深く京料理に魅了されていることでしょう。
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京料理の世界
高橋 英一(監修) , 二村 春臣(写真) , 二村 海(写真)
京料理の名店として知られる33店の料理が、豊富な写真で紹介されています。月ごとに編集されているため筍やはもといった京料理で使用する素材の旬がよくわかるほか、盛りつけや器などに各店の個性が発揮されていて、どこから開いても「老舗の京料理」が堪能できます。監修は日本屈指の料亭「瓢亭」の高橋英一が担当しています。
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著者は、茶道武者小路千家に生まれ料理研究家の先駆けとして京料理やもてなしの心を内外に紹介してきた千澄子と、その長女で料理研究家として活躍中の後藤加寿子です。季節の風物や行事を背景に、伝統に培われた京暮らしの視点から京料理が語られています。思わず作りたくなるレシピもついた、親しみやすい一冊です。
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三百年企業美濃吉と京都商法の教え
佐竹 力総(著)
京料理の伝統や文化というと保守的なイメージがありますが、著者である京料理「美濃吉」の10代目当主は、老舗とは革新の連続で作られてきたもので、それを継続していくものだと言います。「経営」を切り口にした本ですが、京料理の歴史、風土と料理の関係、料亭と割烹の違いなどについても詳しく書かれていて、読み応え十分です。
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世の中に旨い料理はたくさんあって京料理を特別ありがたがる必要はない、と言い切る料亭「菊乃井」の3代目当主である著者が、料理と価格の問題、産地やブランドと美味しさの関係など、読者の知りたいことにどんどん答えてくれます。内容としては過激なのですが、京言葉で書かれているがゆえにやんわり響くあたりも、京料理人の技なのかもしれません。
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京料理 樂に盛る・永樂に盛る
飯田 知史(著)
寛永年間創業の料亭「道楽」の14代目当主である著者が、同じく京の地で長い歴史をもつ樂焼や永樂焼などの名品に渾身の料理を盛りつける、という趣向の本です。料理と器が引き立て合う芸術的な迫力に、思わず見惚れてしまうでしょう。伝統的な京料理の研究でも知られる著者だけに、随所に添えられた京料理の解説にも鮮やかな余韻を残しています。
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