ブックキュレーター作家 似鳥鶏
「学校」が敵に回るとき、あなたはどう戦うべきか
「学校」は必ずしも楽しくないし、キラキラしてもいないし青春でもありません。「教育」は必ずしもあなたのためではないし、あなたを守ってくれないかもしれないどころか逆に追い詰めるかもしれません。子供たちを追い詰める誤った教育、歪んだ学校。その分析と対策を教えてくれる本たちです。
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「組体操で事故。危ないのになんでやるの?」「柔道の授業で頸椎損傷。ちゃんと安全指導はしてたの?」「1/2成人式って感動モノみたいになってるけど、親に虐待されてる子も『親への感謝の手紙』とか書かせるの?」――学校教育で「良い」とされているものに潜むリスクを、客観的なデータで分析、「教育リスク」という切り口で論じる良書です。
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いじめはなぜ起こるのか?被害者はなぜ抵抗できないのか?なぜ同級生は傍観してしまうのか?いじめに関わる人間の心理を徹底的に分析し、「いじめにより維持される集団の秩序」をどう打破するかを教えてくれる、いじめ研究書の決定版。目から鱗と同時に、いじめとの戦い方も分かります。
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カルトの子 心を盗まれた家族
米本 和広(著)
カルトは世間を賑わせますが、「親がカルトにはまってしまった子供」にはほとんどスポットライトが当たりません。実はカルトの一番の被害者は「信者の子供」だということがよく分かる衝撃のノンフィクション。それと同時に、第一章は「オウムの子」たちの洗脳を解こうと奮闘する山梨児童相談所の職員たちの奮闘を描く感動のドキュメンタリーでもあります。
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保健室登校だったり不登校だったり、無視されていたり。学校においてはしばしば「いないことにされている」立場の少女たちの再生の物語を集めた優しい短編小説集。学校という社会になじめず、「消えてしまいたい」と思ったことのある人には、きっと心に届く一編があります。
ブックキュレーター
作家 似鳥鶏1981年千葉生まれ。2007年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞佳作。同作でデビュー。デビュー作をシリーズ化した、もっさり感満載の公立高校で繰り広げられる青春学園ミステリ「市立高校シリーズ」(創元推理文庫)、武井咲主演でドラマ化された「戦力外捜査官シリーズ」(河出文庫)、動物園×本格ミステリという異色の「楓ヶ丘動物園シリーズ」(文春文庫)、とんでもない設定で本格ミステリの矛盾に挑むトリックとサスペンスの「御子柴シリーズ」(講談社タイガ)等、ミステリを中心に仕事中。デビュー作は創元推理文庫60周年アンケートで10代が選ぶ第1位に選出。夜間はよく働くが昼間は働かない。趣味はうたた寝。特技は居眠り。
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