ブックキュレーター講談社 河北壮平
普通のミステリじゃ物足りない!多重解決ミステリのオススメ
推理小説の最大の見せ場――それはやはり「解決編」!某少年探偵に「真実はいつもひとつ!」なんて決め台詞がありますが、本当に真実はひとつなのでしょうか?探偵は本当に真実を見抜いているのでしょうか?一風変わった驚きを求めるあなたには、物語の中に複数の解決が提示される「多重解決ミステリ」をオススメします。
- 169
- お気に入り
- 10566
- 閲覧数
-
多重解決ミステリのはしりとも言えるこの作品は、何と1929年の発表!だが古典だと侮るなかれ。毒入りチョコレートが引き起こす、殺人事件。その難事件に対し犯罪研究会の六名が導き出す六者六様(+α)の解決は見事の一言。後世のミステリに多大な影響を与えた名作、読み逃している方はいらっしゃいませんか?
-
ミステリー・アリーナ
深水 黎一郎(著)
ミス研OBが集まる孤立した館で起こる連続殺人事件。王道の展開かと思いきや、これは何とクイズ番組の問題編。我先に真相を予測し答える参加者たちが到達する真実は?物語を立体的に拡張する離れ業と、解決&否定の怒涛の奔流に、いつしか読者は飲み込まれてしまいます。「多重解決の極北」の看板に偽りなし!
-
古来より名探偵は謎を解くもの・・・のはずですが、本作の探偵は違います。彼は不可能状況が、本当に不可能である、即ち、「奇蹟」だと断言するのです。「悪魔の証明」を実現しようとする本作は、まさかのシリーズ化!第二作目は「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位に選出されているので、そちらも必読です。
ブックキュレーター
講談社 河北壮平講談社文芸第三出版部にて、講談社ノベルス/講談社タイガ/文芸第三単行本の編集長を務める。講談社ノベルス・単行本・講談社BOX、雑誌「メフィスト」、メフィスト賞、講談社タイガ(http://taiga.kodansha.co.jp/)などを中心に複数のシリーズを担当している。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です