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チャンドラーの神髄を知る!元祖ハードボイルド探偵「フィリップ・マーロウ」長編小説
ハードボイルド探偵小説の産みの親の1人といわれるレイモンド・チャンドラー。スピーディーな展開、冷徹なまなざし、独特のシニカルな比喩など、チャンドラー文学の神髄を楽しめるのはやはり長編小説です。彼が創り出し、いつの時代でもハードボイルド探偵の代名詞といわれる「フィリップ・マーロウ」を主人公とした長編ものを紹介します。
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シニカルだが、やさしさも併せもつ私立探偵 フィリップ・マーロウ。彼は偶然助けた男と友人になります。2人はよく酒を飲んでいましたが、男はあるとき自分の妻を殺した容疑がかかり姿を消してしまいます。友の無実を信じるマーロウは、なんとか友を救おうとしますが、次々と邪魔者たちが横やりを入れてきます。多くの名ゼリフも登場する名作です。
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さよなら、愛しい人
レイモンド・チャンドラー(著) , 村上 春樹(訳)
マーロウは、刑務所帰りの男 マロイが殺人を犯してしまう場面に居合わせてしまいます。マロイは別れた恋人を探していたのでした。一方マーロウは、私立探偵として他の依頼を遂行している途中、その恋人を発見してマロイと再会させようとしますが・・・昔の恋人が忘れられなかった男の愚かしくも切なく一途な気持ちが伝わる一冊です。
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マーロウはある女を追ってホテルに宿泊しますが、突然その女がマーロウを訪ねてきます。自分の部屋で男が死んでいるというのですが、マーロウが部屋に入ると死体はありませんでした。マーロウは警察に相談しますが、新たな殺人が起こってしまいます。押し殺したムードのなかからにじみ出る男の強さとやさしさが感じられます。
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会社社長から、失踪した妻の行方を調べてほしいと依頼されたマーロウ。彼はしばらくして湖の底に沈んでいる正体不明の女の死体を発見します。はたしてそれは社長夫人の遺体なのか、別人なのか。謎が深まるなか、マーロウの名推理がはじまります。銃の撃ち合いなどアクションシーンもしばしばみられ、マーロウのタフガイぶりが存分に味わえます。
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大富豪の未亡人から、義理の娘に盗まれた金貨を取り戻してほしいという依頼を受けたマーロウ。しかし行く先々で、脅しに遭ったり謎の死体が発見されたりします。はたして金貨は誰が盗んだのか、そしてその所在はどこか。マーロウは探偵らしく地道に調査と推理を重ねていきます。正統派ミステリー色の強い小説です。
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