ブックキュレーターhonto編集員
今も昔も人を惹きつけ続ける。夜空の月に思いを馳せる本
空に浮かぶ月は、古代より人のイマジネーションを刺激する存在でした。天文学より始まった科学はもちろん、芸術的にも注目され、月へ寄せる想いはさまざまな形で表現されてきました。形を変える月へ投影された想いから生まれた、小説や空想上の月の世界を描いた物語など、月をテーマにした本を紹介します。
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月と暮らす。 月を知り、月のリズムで
藤井 旭(著)
知っているようで知らない月についての雑学が、幻想的な写真とともに語られています。世界中の月にまつわる神話や古典、天文学としての月に関する科学的知識などが紹介されていて、本書を読めば人間が月に惹かれる理由がわかるようになるでしょう。天文写真家による月の写真集としても楽しめる、贈り物にも最適な一冊です。
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月世界に暮らすコンピューター技師のマニーと人工知能のマイクは、ジョークについて語り合うなど仲のよさを見せています。本書は、そんな2人が挑む革命の物語です。元流刑地で法律はなく、空気ですら有料。そんな月独特の生活や風習がリアルに描かれています。それでも誇り高く生きようとする人々の生きざまは、月の光のように輝いて見えてくるでしょう。
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絵のない絵本
アンデルセン(著) , 川崎 芳隆(訳)
童話作家アンデルセンの描く月の物語は、毎夜貧しい画家のもとへ訪れる「月」が語る物語です。インドやフランス、アメリカなど世界をめぐる月が、色んな人々の人生における喜びや悲しみを語っています。大人になると言葉の裏まで察してしまいますが、月が語るただそこにある小さな出来事にこそ、大切なことが込められていると思えてくるでしょう。
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竹取物語 改版
星 新一(訳)
日本人なら誰もが知っているかぐや姫の物語も、ショートショートの第一人者である星新一が訳すとSFに姿を変えてしまいます。章ごとに「ひと息」というタイトルの解説があり、そのユーモラスな語り口に思わず笑ってしまうだけでなく、SF的な考察にハッとさせられます。『竹取物語』の意外な一面を知ることができる一冊です。
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