ブックキュレーターhonto編集員
ちょっと怖くて敬遠している人にも。魅力的な魔女の世界をのぞける本
魔女を見る目は、時代によって変わります。中世では、人を呪い殺したり、牛乳を腐らせたりする邪悪な存在として迫害されました。しかし、もともとは自然から得た知識を治療や料理に生かすことを知っている賢い女性を指していたといわれます。そこで、後者の立場をとった魔女の物語、エッセイ、絵本を集めました。魔女の知恵と魅力を堪能できます。
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魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン
マルカム・バード(作・絵) , 岡部 史(訳)
巻末に索引までついた、魔女の本格的生活図鑑です。たとえば魔女の家の貯蔵庫。爪をためておく瓶やみみずの塩漬け、だ液入りシャンペンなどがぎっしり。その他、お金をかけないファッションや魔女に向いた職業まで、大真面目に紹介しています。ユーモアあふれるイラストが魔女気分を盛り上げてくれます。
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魔女に会った
角野 栄子(文・写真) , みや こうせい(写真)
『魔女の宅急便』を書いた角野栄子は、魔女とはどんな人なのか知りたいと思い、ヨーロッパに飛びます。ドイツとベルギーでは魔女のお祭りを見て、楽しいなかにも怖ろしい歴史が垣間見えてドキドキする著者。ルーマニアでは、井戸のある古い家に住み、薬草を探すのが上手な本物の魔女に会います。興味深い写真絵本です。
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かつて魔女は森に住む老婆だった。しかし、今はそのイメージは多様化して、街のあらゆるところで見かけられる、と著者は語ります。その例として、たとえばレディ・ガガ。彼女は、現実に閉ざされている私たちに、別世界への旅をかきたててくれるから魔女なのだといいます。新しい魔女論の誕生、といえるべき一冊です。
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小さい魔女
オトフリート=プロイスラー(作) , 大塚 勇三(訳) , ウィニー=ガイラー(画)
魔女の世界ではまだまだ駆け出しの小さい魔女は、127歳。相棒のカラスと一緒に森の奥に住んでいます。人の風邪を魔法で治してあげて、自分の風邪は薬草で治す、おっちょこちょいで気のいい魔女。でも、意地悪な大きい魔女たちから魔法を取り上げてしまう知恵もあります。ユーモラスな魔女の世界が楽しめる物語です。
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