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女性の真の強さとは?しなやかにたくましく歴史を生き抜いた女性たちの物語
女性たちは歴史上、策略や駆け引きの道具としてたびたび利用されてきました。彼女たちのなかにも悲劇のヒロインとしてではなく、自ら運命を切り拓いていった人物がいました。自らの役割を自覚し、しなやかに生きた彼女たちに共通する「強さ」。女性の社会進出がめざましい現代、困難を乗り越える強さを欲する女性たちに手に取ってほしい本を紹介します。
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額田女王といえば、万葉集の代表的な歌人として有名です。天智と天武、2人の天皇に愛されながらどちらにも寄りかからず、神の声を聞く者として誇り高く生きることを選びました。本書は、その独特で華やかな額田女王の生涯と大化改新後の動乱を、彼女の歌とともに井上靖の解釈で魅力的に描いた歴史物語です。
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大河ドラマで初めて「井伊直虎」の名を知った人は多いでしょう。実在を疑う説が飛び出すほど史料は少なく、謎めいた存在なのです。本書は小説ではなく、丹念な取材で井伊家の歴史と直虎の生涯に迫っています。出家の道を選びながらも「井伊家を守る」ために還俗し、男として生きる道を選んだ直虎の強い意志と勇気が伝わってくる一冊です。
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その美貌と悲劇の生涯で、戦国女性のなかでも人気の高いお市の方。最初の夫・浅井長政と嫡男を兄・織田信長に滅ぼされ絶望の淵にいたお市の耳に聞こえたのは、かつて兄嫁の濃姫がお市に呟いた「生きてみなければわかりませぬ」という声でした。歴史小説の第一人者・永井路子が、戦国を生きる女性の強さと悲哀を丁寧に描いています。
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孝謙称徳帝の崩御から物語は始まります。新帝の勅命で都に召還された和気広虫は、女帝の最期を看取った吉備由利から驚くべき事実を聞かされ、由利とともに女帝の死の謎を解明していきます。実権をねらう藤原一族との駆け引きのなか、二度も皇位についた女帝が示した決意とは?孤独な女帝と彼女に仕える女官との絆が感動を呼ぶ物語です。
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