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秀逸なアイデアで創造された世界が舞台!推理に魅了されるSFミステリー
特別なルールに則って推理が行われるSFミステリーは、近年ミステリーの1ジャンルとして定着し、バラエティ豊かな作品が次々に生み出されています。秀逸なアイデアによって創造された世界観を活かして、そのルールのなかで読者を魅力的な謎と推理に引き込んでいます。そんなSFミステリーの秀作をピックアップしました。
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虹を待つ彼女
逸木 裕(著)
一種の恋愛小説としても読める、人工知能を描いたミステリーです。主人公は死者の人工知能化プロジェクトに加わった研究者で、自殺した美しいゲームクリエイターを人工知能化してよみがえらせようと試みるのですが・・・。デビュー作ながら横溝正史ミステリ大賞を受賞した、完成度の高い秀作です。
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特殊な技術で開発された小型飛行船ジュリーフィッシュは、開発チームのメンバー6人が乗って最終飛行テストに臨みます。飛行中に1人が死体となって発見され、さらにジュリーフィッシュは雪山に不時着してしまい、メンバーは閉じ込められてしまいます。21世紀の『そして誰もいなくなった』ともいわれている本格派のSFミステリーです。
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機龍警察
月村 了衛(著)
近未来の日本では機甲兵装が台頭しており、警視庁特捜部に「龍機兵(ドラグーン)」と呼ばれるパワースーツに乗る3人の傭兵が雇われます。彼らはテロと戦い、また警察内部の軋轢とも戦います。パワードスーツの戦闘シーンも迫力がありますが、内部政治の駆け引きに葛藤する警察小説としても読み応え十分です。
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宇宙探偵マグナス・リドルフ
ジャック・ヴァンス(著) , 浅倉 久志(訳) , 酒井 昭伸(訳)
1984年に発表された小説なのですが、今読んでもその魅力は古びていません。宇宙を股にかける探偵マグナスが活躍する連作短編集で、容疑者がヒラメ人間であったり両棲人間であったり、さまざまな宇宙人が出てきます。SFと謎解きの要素だけでなく、ホラー、アクション、ファンタジーなど幅広いジャンルが融合された、ユーモアに満ちた一冊です。
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