ブックキュレーターhonto編集員
やさしくてちょっと切ない。大人にこそ響く夢のようなストーリー
夢と現実を超える不思議な体験ができるのが、読書の醍醐味です。ここでは「夢のような」をキーワードに不思議なストーリーを集めました。現実世界の厳しさを知る大人にこそ味わってほしい、心地よくやさしい夢ばかりです。読後のちょっと切ない喪失感も、夢から覚めた感覚にそっくり。センチメンタルなやさしい夢の世界を、どうぞお楽しみください。
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繊細な文学青年の心の軌跡を、どこか非現実的なタッチで描いた不思議な小説です。ただ1人の肉親だった伯父を失い生きる気力をなくした主人公は、ニューヨークという迷宮のような街で不思議な人たちに出会います。人のやさしさや哀しさが心に沁みる、ちょっとメランコリックなストーリーが読後に夢のような印象を残します。
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レベル3
ジャック・フィニイ(著) , 福島 正実(訳)
ノスタルジーに満ちた温かい雰囲気の作品を数多く残しているジャック・フィニイ。本書にはその魅力を伝える11編の短編が収録されています。地下鉄の駅に突然見たことのない地下3階が出現する表題作や、失われたものへの憧れを語る切ない短編「失踪人名簿」など、現実と夢との境目を越える不思議な物語を楽しめます。
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ニックとグリマング
フィリップ・K・ディック(著) , 菊池 誠(訳)
シニカルな作風で知られるフィリップ・K・ディックですが、実は子ども向けの話も書いていました。本書はSFの巨匠が唯一残したジュブナイルです。子ども向けとはいえ、ディックの持ち味は健在。おかしな登場人物や奇々怪々な宇宙生物など、とびきり楽しくて少しだけ怖いカラフルな夢の世界に大人も子どもも夢中になってしまうことでしょう。
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羊をめぐる冒険 上
村上 春樹(著)
村上春樹の初期作品群のなかでも、特に高い支持を集めているのが本書です。不思議なきっかけから、星形の斑点のある羊を探す旅に出た主人公。羊をめぐる旅は、現実とも夢ともつかない過程をたどってやがて意外な結末へ・・・。みずみずしい文体とテンポよく進む不思議なストーリーは、今も多くの人を魅了してやみません。
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