ブックキュレーターhonto編集員
私たちの生活に近くて遠い「農業」のリアルな空気感を感じられるコミック
日本の食文化において欠かせないお米をはじめ、野菜、果実、酪農に至るまで、幅広い分野で日本の食を支える農業の世界。必要不可欠な存在ですが、しかし現代の日本人からするとちょっと遠い存在に感じるかもしれません。そんな農業の世界を現実に沿って描いた、農業とはどういうものかを現実的に感じられるコミックを紹介します。
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東京の進学校から北海道の農業高校に進学した主人公・八軒。学力競争から逃避するつもりで足を踏み入れた世界。しかし、農業の世界もまた自然界との厳しい競争であることを知ります。農業のなかでも畜産に関わる描写が多く、子豚の飼育から食品加工までを描くなど、食卓の裏側にある農業の世界を垣間見ることができます。
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父親の再婚を契機に信州の農村に移り住んだ小学6年生のひなげし。新しい家族となった野沢家は、姉妹で野菜作りをすることをルールとします。身近にある農作業に焦点が当てられていて、農作物を丁寧に作っていく行程とその大変さや、でき上がったときの充足感など、農業に携わる人の率直な気持ちを感覚的に捉えられます。
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日々の食生活を基軸に、スローフードの観点から農業を描いたコミックです。汗水をたらして田畑で栽培し、山で調達し、自分で調理する。産業としての農業云々ではなく、農作物をつくること、それを食べることがどんなことなのか。私たちの暮らしがどのように農業と結びついているのかを感じ取ることができます。
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