ブックキュレーターhonto編集員
読めば訪れたくなる!豊かな自然と文化を秘めた岩手県に魅力がわかるコミック
北国の冬は厳しく困難も多いけれど、四季の移ろいを感じられる自然が身近にある暮らしは、豊かで魅力的にも映ります。そしてそんな土地が生み育てたのが、古くは奥州藤原氏であり、『遠野物語』であり、宮沢賢治です。読むだけで楽しく、読んでから岩手県を訪れればさらに何倍も楽しめる、そんな本を集めました。
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東北地方の山中の小さな集落「小森」に住む、いち子の生活を綴ったコミックは、著者が実際に岩手県奥州市衣川地区に暮らした経験に基づいて描かれています。食事の湯気や匂い、澄んだ空気が立ち上ってくるような、繊細で美しい絵に癒されることでしょう。自然とともにある生活は、厳しいながらも素朴な魅力に満ちていることがわかります。
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宮沢賢治が岩手県をモチーフに創造した理想郷「イーハトーヴ」。そこで生まれ育ったグスコーブドリの短い人生を綴った童話を、猫のキャラクターに置き換えたコミックです。原作の風合いを忠実に再現しつつも、「擬猫化」したことによって生まれるおもしろみが融合し、魅惑的な世界をつくり出しています。
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岩手県の遠野地方に伝わる民話を集めた、柳田國男の『遠野物語』を原作にしたコミックです。恐ろしいだけでなく、どこか滑稽だったり、なまめかしかったり、日常と地続きの世界に存在する妖怪や神様が生き生きと描かれています。遠野の荘厳で豊かな風景描写も印象深く、遠野を旅行するならぜひ読んでおきたい一冊です。
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平安時代末期の平泉を拠点に、繁栄を極めた奥州藤原氏の起源から滅亡までを、岩手県出身の著者が描いた歴史ロマン大作です。世界遺産にも登録された中尊寺金色堂はいかにして建立され、そこに眠る4人の藤原氏はどのような運命をたどったのか。歴史的背景を知ってから平泉の世界遺産を訪れれば、新たな感慨を得られることでしょう。
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