胸に深くつき刺さる！若者の葛藤を描いたシリアスコミック

15人の少年少女が、ロボットに乗って地球を守る話ですが、15人の子どもたちがそれぞれ問題を抱えていて、それをメインにストーリーが展開されていきます。家族、友人、命、地球を守る理由。悩みながらも葛藤に向き合っていく子どもたちの姿に引き込まれていくコミックです。

アルバイトをしながらバンド活動をする種田成男と、その恋人・井上芽衣子。2人の生活には先の見えない閉塞感があふれていました。仕事、夢、恋人。どれを選ぶのが正解なのかはわからない。そんななかで小さな幸せを見つけて、答えではなかったとしてもそれを大事にしていく姿が描かれています。幸せとは何かを考えさせられます。

口が悪く、何をやっても長続きしない。ぐーたらで顔がいいだけの主人公・本田千暁が、どこにでもあるような悩みにぐだぐだと悩みながら、恋愛や学校という舞台で少しずつ先に進んでいくお話です。決してスッキリするわけではなくても、なぜか読み進めてしまう。平凡な葛藤だからこそ、胸に刺さる。そんなストーリーです。

主人公のプン山プンプンは普通の小学生でしたが、家庭の問題や友人の引っ越しなど、成長していく過程で起きたさまざまなことで少しずつ何かがズレていきます。そのズレはプンプンを苦しめて、常に悩みを与え続けます。読んでいるうちに、行き場のない怒りや虚無感のようなズシリとした感覚が読者を襲います。

私立中学で勉強ばかりしていた八軒は、学力競争から逃げるように農業高校に進学。農家の跡継ぎが多い農業高校で、八軒はみんなが当たり前として考えない「命を食べること」と向き合っていきます。友達の進路や実家の経営など、背負わなくていいことまで背負って奮闘していく八軒の姿に心を動かされます。