ブックキュレーターひぐらし文庫 店主 原田真弓
わかりあえる世界を考えるヒントになる5冊
ネットやニュースでは様々な意見が、わたしたちの耳や目、頭や心に入ってきています。人は多くの意見を前にすると、思考停止するとも言われています。豊かさは時に貧しさを生み、貧しさは暴力へとつながることがあります。そして向かう先はあくなき連鎖。どうすれば、この連鎖をなくしていけるのか。ベストな「本の状態」で選んでみました。
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ある教師との出会いから先生を志した主人公が、信念と戦争の足音が強まる教育の現場との間で悩みながら、運命に翻弄されていく物語。小説ながら、当時の戦争へと進んでいく雰囲気が分かります。小学館刊行の紙の本は上下巻、表紙が小磯良平の「斉唱」なので捨てがたいのですが、読みやすいので一気にと思う方は電子書籍で。
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君たちはどう生きるか
吉野 源三郎(著)
亡くなったお父さん代わりの叔父さんに見守られ、コペル君のこころの成長がかかれた作品。子供から青年期へとつながる様々な問いかけが描かれています。この作品は岩波文庫の、あの挿絵つきでぜひ読んで欲しい。本は、文章だけではなく、装丁も挿絵もセットで人々の記憶に残ります。
ブックキュレーター
ひぐらし文庫 店主 原田真弓新刊と古書を扱う本屋。現在は製本の勉強のため、通信販売のみ営業。紙の本、電子書籍に関わらず、購入する本、借りる本、本を取り巻くすべての環境に魅力と可能性を感じており、2017年4月に、書店経験を活かした、電子書籍をもっと愉しめるサイト「DIGITAL&PRINT BOOK CENTER」を立ち上げる。紙の本の魅力を伝えるページも制作予定。サイト:higurasibooks.wixsite.com/nakamitoutsuwa
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