ブックキュレーターmusic book cafe
【2017年6月放送分】一歩先の音楽生活を提案するラジオ・プログラムがお薦めする音楽本
2017年4月から全国約50のコミュニティFM局で放送を開始した《music book cafe》(毎週水曜夜20時〜)。番組のテーマはずばり「音楽と本」。注目の音楽書新刊から毎週1冊を選び、著者や音楽家をスタジオにお迎えしてトークを繰り広げる、まったく新しい音楽教養番組です。2017年6月にはこんな5冊をご紹介しました。
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パリ左岸のピアノ工房
T.E.カーハート(著) , 村松 潔(訳)
「生まれ変わったら古道具屋になりたい」というリュート奏者・つのだたかしさんイチオシの音楽書。骨董屋のようなピアノ修理工房のたたずまい、木の匂いがするアトリエ、音楽・楽器好きが集うコミュニティなどがつのださんの琴線に触れるのですね。「仮フランス装」の造本にやられた書籍編集者も多そう。(7日放送)
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演奏と時代 指揮者篇
吉井 亜彦(著)
「音楽は情報じゃない!」と昨今の音楽の聴き方や、「和をもって貴しと為す」式の和気あいあい型アンサンブルに異を唱え、指揮者の個性が強烈に刻印された演奏こそを聴くべきとする吉井さんの哲学が凝縮された一冊。音楽ファンだけでなく、音楽家のみなさんにこそ読んでほしいと思ってしまいます。(14日放送)
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マエストロ・バッティストーニのぼくたちのクラシック音楽
アンドレア・バッティストーニ(著) , 加藤 浩子(監訳) , 入江 珠代(訳)
世界中でリスナーが減少傾向にあると言われるクラシック音楽。それを何とかしたいと、若きマエストロが熱く溢れんばかりの想いで書いた本がこれ!やさしい語り口ながら、クラシック音楽の深淵まで誘ってくれます。巻末の「冗談まじりの音楽小辞典」は傑作。ファン必読です。(21日放送)
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人間はなぜ歌うのか? 人類の進化における「うた」の起源
ジョーゼフ・ジョルダーニア(著) , 森田 稔(訳)
ヒトが言語を獲得し、その抑揚が歌になり、さらに複雑になって現在の和声音楽が生まれたとする進歩史観に異を唱え、「ポリフォニーがあった。モノフォニーは人類が言語を獲得していく過程で生まれた」と主張する文化人類学者の思考のエッセンスが詰まった一冊。番組では担当編集者・秋山さんの生き様も紹介。(28日放送)
ブックキュレーター
music book cafe「音楽と本」をテーマにかかげて2017年4月にスタート、毎週水曜20時から選りすぐりの音楽書をご紹介しているFM番組が《music book cafe》です。注目の新刊書籍の著者をスタジオにお招きしたり、ミュージシャンに愛読書を薦めていただいたり、ほかにも音楽と本を巡る耳寄りの情報をお届けしています。全国約60のローカルFM局で放送中。公式サイトはこちら。
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