ブックキュレーターフォトグラファー・記者 長塚奈央
普段読まないテーマの本に出会う5つの方法(と出会った本)
ふとしたきっかけで「食べず嫌い」だった物を口にした瞬間、「わ、おいしい!」と思った経験はありませんか?本も、思い込みやイメージから手に取らないままなんてことが。でも読んでみたら「なんでもっと早く出会わなかったんだろう!」って思ったりして。今回は普段疎遠なテーマの本との出会い方と、実際に出会って面白かった本を紹介します。
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ハワイイ紀行 完全版
池沢 夏樹(著)
旅に行くことが決まったら、その土地が舞台の本を一冊セレクト。ハワイ行きの飛行機の中で読むには500ページ以上と厚さも十分。何より現地の空気を存分にまとって伝わってくる歴史や文化への詳細な紀行文に、これからその地に足を踏み入れるのかと思ってワクワクが止まらなかった思い出が。旅気分を味わいたい人にも。
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コレラの時代の愛
G.ガルシア=マルケス(著) , 木村 榮一(訳)
『セレンディピティ』という男女の偶然の出会いを描いた映画に、運命を左右する小道具の一つとして登場した、コロンビア出身ガルシア=マルケスの一冊。印象的なシーンに「なぜこの本が?」と気になっていたら公開の数年後に邦訳が刊行。51年9カ月と4日男が女を待ったという話がかなり緻密に。時間のある夜長に。
ブックキュレーター
フォトグラファー・記者 長塚奈央1973年東京生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒業ののち、パルコブックセンター本部勤務を経てカメラマンに転身。書籍や雑誌を中心に料理や雑貨、インテリアの撮影を多数手掛けるほか、カメラ学校の講師などもつとめる。著書に自ら旅し、食のシーンから街の空気を写真と文章で綴った『上海口福案内』がある。近年は撮影の傍ら、地域に密着したWebニュースの記者として積極的な取材活動も行っている。日常からあっという間に非日常へとワープできる本と映画、舞台が生活に必要不可欠。
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