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男でも惚れる!?信念を貫く誇り高きヒーローたちの物語
フィクションの世界で「高潔なヒーロー」とは、作家のナルシズムの具現化にすぎないのかもしれません。しかし作家の力量によっては、その姿に感銘を受けてしまうのもまた事実。ときにはくさいヒロイズムにどっぷりとはまるのも、また一興ではないでしょうか。ここでは、男でも思わず惚れてしまうほどの高潔な男たちの物語を紹介します。
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鷲は舞い降りた 完全版
ジャック・ヒギンズ(著) , 菊池 光(訳)
第二次大戦後期、劣勢のドイツ軍が英国首相拉致というとんでもない作戦を思いつきます。高官たちの思惑で二転三転していく作戦を実行することになるのは、ナチ嫌いの勇猛な落下傘部隊と、元IRAのテロリストである非凡な男。馬鹿げた作戦と知りつつも、己の誇りかけて立ち向かう戦士たちの姿に思わず胸が熱くなります。
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家族と平和に暮らしていた元軍人のボブが、あるとき謎の狙撃手に襲撃されてしまいます。狙われた原因を探る彼は、かつて自身がベトナム戦争時代に体験した苛烈な出来事を思い出すことに・・・。元米海兵隊狙撃兵の活躍を描いた「スワガー・サーガ」第3弾は、天才スナイパーの憎らしいほど男前な生き様を堪能できる一冊です。
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初秋
ロバート・B.パーカー(著) , 菊池 光(訳)
タフな探偵の活躍を描いた「スペンサー」シリーズ第7弾です。普段は銃を片手に犯罪に立ち向かっているスペンサーが、今回はなんと1人の少年の成長に尽力するタフガイ流子育てを披露。無気力な少年を武骨な男がいかにして成長させるのか?男の美学の神髄に迫った、シリーズ最高傑作の呼び声も高い一冊です。
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曇りなき正義
ジョージ・P.ペレケーノス(著) , 佐藤 耕士(訳)
元警官の私立探偵を主人公にした「デレク・ストレンジ」シリーズの第1弾です。非番だった黒人警官が別の警官に射殺されるという事件の再調査を依頼されたデレクは、事件の裏にある意外な真相を突き止めるのですが・・・。まだ人種差別が根強く残っていた時代で、確固としたスタイルを持ち続ける黒人私立探偵の活躍を描いた骨太な小説です。
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当代最高のハードボイルドと評されている「ハリー・ボッシュ」シリーズの第16弾です。ロス市警のボッシュ刑事が、かつて担当した未解決事件を再び調査することに。徐々に時代遅れになりつつある一匹狼のボッシュが、上層部の妨害を受けながらも不屈の闘志で事件の真相に迫っていく姿に切ないほどのヒロイズムを感じる一冊です。
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