ブックキュレーターhonto編集員
親である喜びを噛みしめる。子どもをもつ幸せをわかちあえる本
親になることは、人生にとって特別なこと。そしてとても大変なことでもあります。泣き止まない子に、もうイヤーって叫びたいときだってあります。それでも、わが子は愛おしい。その感情を個性あふれる作者たちが描いた本を読めば、きっと共感できるはず。さまざまな状況のなかで、めいっぱいわが子に向き合う姿は、やはり幸福感に満ちています。
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生まれてバンザイ
俵 万智(作)
息子を身ごもったときから、幼稚園の頃までを詠んだ短歌集。著者は未婚の母ですが、ひたすら、生まれてきてくれたわが子への愛、成長を見つめる喜びや驚きを詠んでいきます。その真骨頂の一首が『湯からあげタオルでくるむ茹でたてのホワイトアスパラガスのようだね』。俵万智ならではの、みずみずしい情感に癒されます。
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ママが遺したいのちのレシピ 娘・はなへ−
安武 千恵(著) , 安武 はな(著)
自分ががんに侵されているとわかっていて子どもを産むのは、不幸なことなのか?著者は心を込めて育てようと決心して出産するも、しばらくの安定期を経て再発。5歳の娘に人生の必須科目である家事を教えて亡くなります。後半のページに続く、料理をする小学生の娘の写真や作文。その明るい表情は、著者が願った幸福感に満ちています。
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息子に贈ることば
辻仁成(著)
著者はパリで暮らすシングルファーザー。幼稚園児から小学生へと成長していく息子との日々を、詩のように紡ぎだしていきます。意見はするが基本、息子の意志と判断に任せる、父ならではの潔さ。でも、『息子が寝てしまうと灯りがひとつ消えたように感じてしまう』という一文に、静かで深い愛と喜びが伝わるエッセイです。
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