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集めずにはいられない!蒐集愛に取りつかれた人々の本
人間はなぜ蒐集してしまうのでしょう。この傍目には狂気じみて見えるかもしれない行為の先には、しかし、蒐集する本人だけが最初に見ることができるディープで確固たる世界が広がっているはずです。ここに集めた本の中には、どれもそうした世界が凝縮されています。恐る恐る覗いてみましょう。読みながらあなたも深く共感しているかもしれません。
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著者は国語辞典コレクターで芸人のサンキュータツオ。あらゆる角度から辞書を詳細に比較し、人格化していくつもの辞書を紹介しています。愛辞書家にとっては「理想の辞書」というものは存在せず、人間同様、辞書ごとにその個性と長所があるようです。蒐集家でなければ決して見えてこない情報が、ぎっしり詰まった一冊です。
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ウッツ男爵 ある蒐集家の物語
ブルース・チャトウィン(著) , 池内 紀(訳)
プラハを舞台に、マイセン磁器の人形を蒐集するウッツ男爵を主人公にした小説です。激動の時代を生きる男爵は、自身のコレクションを体を張って守ろうとします。本書を通して見えてくるのは、歴史というものがいかに移ろいやすいものかということ。男爵の変わらぬ蒐集愛が、人間にとって本当に大切なことは何かを教えてくれます。
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死をめぐるコレクション 病的な蒐集家が紡ぐ奇怪な世界
ポール・ガンビーノ(著) , 堀口 容子(訳)
蒐集家でない者にとってもっとも理解しがたいのは、なぜ「それ」を集めるのかということ。本書は蒐集の極北を行くような、「死」にまつわる蒐集家18人へのインタビュー集です。ミイラあり、死亡証明書あり、医学標本あり。本書を読んだ後、あなたもインタビュイーに共感してしまっているかもしれません。
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