ブックキュレーター宮川千明
楽しさとたくましさに溢れた、海外生活を綴った女性たちのエッセイ
憧れの海外生活。困難もつきまとうけれど、頼りになる仲間やおいしい食べ物、お気に入りの場所と一緒に綴られると、キラキラした日常に見えてきます。慣れない環境を暮らしぬいてきた5人の女性たちの、たくましさとしなやかさが伝わるエッセイ&コッミックエッセイをご紹介します。
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イギリスでのパンクな日常を、これまたパンクな文体で綴られています。苦労を伴う生活を経て、渡英時に父親から贈られた『花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき』(林芙美子)の言葉が自らの哲学と通じてきたといいます。イギリスに優雅なイメージを持っている人は、ぜひこの本を読んで裏切られてほしい!
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これもまた、優雅なイメージが裏切られる一冊。突然日本を飛び出しフランスで生活する決心をした著者が言葉や文化の壁にぶち当たる姿は等身大そのもの。心強いルームメイトのおかげもあって、たくましく成長(?)していく姿も超リアル。もしかして私もフランスで暮らせるんじゃない?と思わせてくれます。
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50年前、雑誌「暮しの手帖」の人気連載だったという、シャンソン歌手の石井好子さんによるフランスでの暮らしのエッセイ。おいしい料理は、食べるのも作るのも元気の源になるんです。ポトフ、チーズフォンデュ、ブイヤベース・・・本場の家庭の味を知るために、おなかを空かせて旅に出たくなります!
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結婚を機にドイツへ渡った著者の奮闘記。ドイツ語の難しさや季節ごとの気候や習慣に対する気づきがユーモラスに描かれています。旦那さんは日本に留学経験のある人で、日本に来た時に困ったことなども書かれており、二つの視点で文化の違いを知ることができます。
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イタリア語の翻訳家である須賀敦子さんがミラノで過ごした日々を、30年の時を経てから書かれたという本作。活動家や学生など個性的な面々が集った書店は作者にとって本当に特別な場所だったのだと、痛いほど伝わってきます。生きることに必死で、理想と現実の違いに悩む若者の姿は古今東西変わらないものなのですね。
ブックキュレーター
宮川千明大手電子書籍取次会社にて、出版社向けの営業を3年間担当。中学生のころ読んだヘッセの『車輪の下』をきっかっけに読書が習慣になる、さらに、高校生になりフランスの現代小説の独特の世界にはまり、大学ではフランス文学を専攻。現在はフランス文学に限らず広く読み漁るが、コレだ!と思える作品に出会うと、その著者の作品を全点制覇したくなるタイプ。自分の本棚は小説・エッセイが大半を占め、数少ないビジネス書は入門編ばかり。笑いつでも、どこでもという感覚で電子書籍を好んで読むようになってから、読む量・スピードが格段に上がった経験を持つ。王道の紙の読書に加え、「忙しい貴方に電子書籍を!!」というリーディングスタイルも啓蒙していきたい・・・と秘めながら想う。
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