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資本主義は本当に終わるのか?ポスト資本主義の展望について学べる本
日本をはじめとする多くの国の経済で取り入れられている資本主義。しかしここ数年、資本主義そのもののあり方について疑問や問題点を指摘する声が高まりつつあります。そして注目されているのが、ポスト資本主義という考え方です。すでに近いとされる資本主義の終焉と、ポスト資本主義の今後の展望について学べる本を集めました。
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本書では、16世紀以来、世界経済を支えてきた資本主義の「死」を予期し、今後の世界情勢の変化について著者が考える展望を述べています。たとえば、日本の長期的ゼロ金利が招く資本主義の限界を予想。資本を投資しても利潤を出せない現状が日本経済にどう影響し、日本ひいては世界の資本主義にどう影響するのかを読み解きます。
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世界的に機能不全になりつつある資本主義について、多角的な視点から今後の展望を考察した本です。特に、人類史をもとにした資本主義の成長期と定常期の変遷についての解説は参考になります。資本主義の成長を追い求めるのではなく、持続的な定常化社会が必要だというポスト資本主義的考え方を学べる一冊です。
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マルクスとともに資本主義の終わりを考える
的場 昭弘(著)
ここ10年間の資本主義経済の成長から、今後世界はどうなるのか、資本主義は終わるのかどうかをマルクス主義の視点から考察した本です。「アラブの春」やフランス革命を引き合いに、民主化や人権問題と資本主義の悪しき関係を浮き彫りにします。資本主義が現状に至った原因と今後の継続的可能性について知ることができます。
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本書では、経済成長と物質的豊かさを追求する資本主義からの離脱を提案しています。常に成長すべきとされる資本主義について、「実は成長などしていない」と独自の主張を述べている点が印象的です。幸福度の低い現代日本社会において、資本主義ではなく人間を大事にする新しい価値観の必要性に気づかされる一冊です。
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