ブックキュレーターhonto編集員
読書家垂涎!本にまつわる場所や本そのものがカギをにぎる物語
読者と本の出会いの場――書店や古書店、図書館が舞台であったり、本そのものが重要なキーワードとなっている物語をセレクトしました。読書家にとって、心底楽しむことができる本との出会いは何物にも代えがたい喜びです。本を愛する方であればあるほど、ここで紹介する本は、より味わい深く楽しめるものとなるでしょう。
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主人公バーニイは泥棒だったのですが、心から本を愛するあまり、足を洗って古書店を開きます。しかし、世界に一冊しかないキプリングの稀覯本(きこうぼん)を客に求められ再び泥棒することになり、そこで殺人事件に巻き込まれ・・・。泥棒が超読書家で古書店店主、そしてカギとなるのが本という、読書家にはたまらないプロットをお楽しみください。
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死の蔵書
ジョン・ダニング(著) , 宮脇 孝雄(訳)
主人公クリフは自宅の壁が本で埋まっているという愛書家の刑事で、いわゆる「せどり」が殺された事件の捜査を始めます。容疑者も古本関係者ばかりで、クリフは作中で刑事を辞めて古書店の店主に転身するなど、まさに本好きのためのミステリー。マッチョな熱血漢ながら心から本を愛するクリフの稀覯本評には、読書家ならばニヤリとするでしょう。
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風の影 上
カルロス・ルイス・サフォン(著) , 木村 裕美(訳)
少年ダニエルは父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で選んだ本『風の影』を、永久に保存する使命が与えられます。しかし、謎の作家によって書かれたその本の主人公は自分と妙に似通っていて・・・。ダニエルと謎の作家、そして『風の影』の物語が交錯しながら謎が深まり、ダニエルの成長&恋ともからみ合う、本をめぐる冒険譚です。
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小学校5年のしおりが、いとこが勤める市立図書館で本をめぐる事件に遭遇します。本書では謎解きだけでなく、しおりを見守る大人の暖かい視線やしおりの成長が描かれています。児童書ではありますが、幼いころから図書館へ通い詰めた大人にもぜひ読んでほしい一冊です。図書館の独特な空気感や、純粋に本を愛する気持ちを思い出させてくれるでしょう。
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薔薇の名前 上
ウンベルト・エーコ(著) , 河島 英昭(訳)
ヨーロッパ随一の蔵書を誇る図書館をもつイタリア・トリノの修道院で、次々に修道士が変死します。そこに修道士ウィリアムとその弟子メルクが捜査のために派遣され・・・。重厚にして難解、複雑なミステリーですが、本として残されたものが単なる知識や文化を超える重みをもって存在し、人を、そして時代を動かすさまが、圧巻の迫力で描かれます。
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