ブックキュレーターhonto編集員
知的好奇心をかき立てられる!一風変わった科学実験に挑む本
科学や理科と聞くと、なんだか難しい気がして身構えてしまう方もいるでしょう。そんな方にも親しみやすく、一風変わった科学実験やテーマに挑む本を紹介します。ゼロからトースターを作ったり、身近な疑問やトラブルを科学で解決したり、思わず興味を惹かれる実験の数々が、読者の知的好奇心を大いに刺激します。
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ゼロからトースターを作ってみた結果
トーマス・トウェイツ(著) , 村井 理子(訳)
学生の著者がゼロからトースター作りに挑む姿を描きます。使われている素材を調べて原料調達から行うなど、さまざまな場面で行き詰まりつつも、トースターを形にしていきます。著者のトースター作りを通して、当たり前のように使っているものに、どれほどの技術や手間暇がかけられているかを再確認できます。
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2016年のイグノーベル賞を受賞した、著者の研究をまとめた一冊です。草から栄養を吸収できる装置を作り、脳に刺激を与えて思考力をヤギに近づけるという実験を、自らの体を使って真面目に行う著者の姿にクスッとさせられます。人とは何か、ヤギになる定義など、哲学的な問いの数々にも好奇心をくすぐられます。
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理系学生たちが、身近な疑問に科学の知識を使いつつ挑んでいく姿を描いています。切れた蛍光灯を復活させるにはレンジでチンする、ワインを飲みやすくするにはミキサーでかき混ぜるなど、荒唐無稽な実験がくり返されます。一見無駄に思えるものの、創造力やアイデアを駆使する学生たちを見習いたくなります。
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寒さ、暑さ、人間が耐えられる限界値を、著者の体を使いつつ考察する一冊です。高山病になるメカニズム、息ができなくなる海の深さの限界、著者の実体験を元に鮮明に書かれた考察が、知的好奇心をそそります。遺伝子的に寒さや酸素不足に強いため、海女さんは理に適っているなど、意外な事実に目を見張らされます。
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元NASAの科学者である著者が、一般の人から寄せられた質問に、科学を用いて回答していきます。野球のボールを光速で投げると、核融合などの科学効果で火の玉になりバックネット裏まで破壊していくなど、科学者らしい具体的な回答が光ります。過程と検証という科学実験の基礎を使ったユニークな答えに笑える一冊です。
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