ブックキュレーターhonto編集員
普通の毎日が大切に思えるようになる、アレックス・シアラーの本
平凡な日常に飽きてきた人に、「普通」の大切さを教えてくれるのがアレックス・シアラーの本です。彼の描く物語は、なにげない日常を切り取り、そこに隠された意外な側面を見せてくれるのが魅力。愛情や友情、人生について、あらためてその大切さに気づかせてくれます。少しファンタジックでときにせつなく、読後は爽やかな気持ちになれる本ばかりです。
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事故で突然死んでしまったハリー。心残りがあり地上に戻ってきたものの、何事もなかったかのように続く日常に驚きます。死者であるハリーだからこそ、何でもない日常の幸せさが身にしみるシーンは胸に迫ります。人はいつ死ぬかわからない。だからこそ日常の尊さや命の喜びに気づき、毎日を大切に生きようと思わせてくれる物語です。
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大人たちの投票によってチョコレート禁止法が可決された世界で、革命を起こそうとする少年たちの物語です。身近にあるものが簡単に失われる怖さ、自分で考え投票する大切さを教えてくれます。読後には、チョコレートのように「いつもあって当たり前なもの」のありがたさを、今一度考えてみたくなるでしょう。
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主人公 カーリーは、クラスメイトの正体が悪い魔女で、ある少女の体と時を盗んだことを知ります。少女を救おうとするカーリーですが、自身も魔女に体を奪われてしまいます。老婆の体に閉じ込められた少女たちの行く末に、最後までハラハラ。老いや寿命への不安がリアルに描写され、時間の尊さが心にしみる物語です。
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舞台は、老いがなくなり子どもが生まれない世界。タリンは貴重な子どであり、大人たちはタリンを永遠に子どもの姿でいさせようします。大人と子どものいびつな関係性から、子ども時代の尊さに気づかされます。タリンを通して長寿の問題点や有限な時間の貴重さが描かれ、命の本質が問われます。読後は老いに対する価値観が変わるでしょう。
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昔から優秀な兄と、できのよくない弟。兄が病気で脳の一部を失い余命わずかとなったため、残された時間を一緒に過ごすことになります。死にゆく兄に複雑な気持ちを抱える弟の葛藤や、少しずつほぐれていく兄弟関係が胸に迫ります。賢さゆえの苦しみ、平凡な日々の大切さなど、対照的な2人の生き方に多くを学べる本です。
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