ブックキュレーター経済学者 伊藤元重
日本経済、世界経済のこれからを読む
ここに挙げた7冊は、経済・ビジネスの世界で関心の高いテーマをやさしく解説しています。日々の経済ニュースだけではわからない、変化の本質を理解する手助けとなる本です。
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AI、IoTが生み出す勝者と敗者、世界的な保護主義の拡大、働き方改革、生産性をどう引き上げるか、穏やかなインフレで財政再建できるか・・・いま直面している問題の本質と将来の方向性をしっかりとつかめる内容です。
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著者のひとりのセイラー教授は、2017年のノーベル経済学賞受賞者です。行動経済学は人間が不合理な面を持つことを前提として考えますが、その知見を政策につなげるという視点で、興味深い分析を提示しています。
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中国バブルはなぜつぶれないのか
朱 寧(著) , 森山 文那生(訳)
中国経済をまとまった形で分析した本はあまり見つからないのですが、本書は米国で研究を重ねた中国人経済学者がそのバブルの実態を明らかにしています。経済成長を最大の目標とする仕組みや、なかなか弾けないバブルの背景を理解する助けになります。
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人口が減少すると、国は衰退するのでしょうか?著者は「経済学の答えは『ノー』だ」といいます。経済成長のカギを握るのはイノベーションであり、日本にはそのチャンスがあると述べています。同時にさまざまな議論もバランスよく解説しています。
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長寿化が進み、多くの人が100年以上生きる社会になりつつあります。そこでは教育、仕事、お金、時間などについて大きな発想転換が求められます。成長至上の次に来る、新しい生き方とは?働き方改革の議論などにもヒントを与える本です。
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さっさと不況を終わらせろ
ポール・クルーグマン(著) , 山形 浩生(訳・解説)
2008年のリーマン・ショックで不況に突入した世界経済をどうするか?原書刊行は2012年ですが、デフレ、低成長、財政赤字といった問題の本質と解決策を考えるとき、本書から学べることは多いと思います。
ブックキュレーター
経済学者 伊藤元重東京大学名誉教授。学習院大学国際社会科学部教授。静岡県出身。専門は国際経済学。1979年米ロチェスター大学経済学博士号取得。東京大学大学院教授を経て2016年より現職。2013年から6年にわたり経済財政諮問会議の議員を務める。その他、税制調査会委員、復興推進委員会委員長、社会保障制度改革推進会議委員、公正取引委員会独占禁止懇話会会長などの要職を務める。
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