ブックキュレーターアニメーション作家・絵本作家 山村浩二
絵本との出会い、出会いの絵本
1930年代以前の古い絵本をコレクションしていますが、読むための絵本は自分の子供たちが小さかった頃に出会ったものがほとんどです。思い出の絵本の中から、絵本の内容も「出会い」が中心になっている本を選びました。
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うんちしたのはだれよ!
ヴェルナー・ホルツヴァルト(文) , ヴォルフ・エールブルッフ(絵) , 関口 裕昭(訳)
モグラくんは、自分の頭の上のうんちの犯人を探して、様々な動物たちを訪ねます。1994年に訪れたベルリンで、この本と出会いました。動物のフォルムと画面の構図が面白く、ドイツ語でしたが、絵だけで十分に面白さと意味が伝わってきて、お土産に買った絵本。
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さびしがりやのクニット
トーベ=ヤンソン(作・絵) , 渡部 翠(訳)
生まれてくる子どもにと絵本を探していて、日本版が出版された頃に購入した絵本。トーベ・ヤンソンさんの程よいクールさと距離感、孤独な内面を感じさせる登場人物の描き方に惹かれました。
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だんまりこおろぎ 虫の音がきこえる本
エリック・カール(作) , 工藤 直子(訳)
誰に会ってもだんまりのコオロギくん、羽をこすっても鳴けないコオロギくんの一番大切な出会いは?長男が幼稚園のころ、読み聞かせようと買った絵本ですが、ラストの仕掛けには読んでいた自分が感動してしまいました。何年か後その息子がエリック・カールさんのワークショップに参加したのも思い出です。
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きりのなかのはりねずみ
ノルシュテイン(作) , コズロフ(作) , ヤールブソワ(絵) , こじま ひろこ(訳)
1986年にアニメーション作品に出会いました。夜の闇と霧の白さ、湿度を感じる画面に魅せられました。ハリネズミくんは、クマくんの家に行く途中、白い馬を探して霧の中へ。そこで思いがけない動物たちと遭遇します。美しいものへの憧憬、身近な友達、助けてくれる人、人生には様々な出会いがあります。
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ぱれーど
山村 浩二(さく)
絵だけでなく文も書かせていただいた作品です。人はこの世に生を受けて、命あるもの、ないもの、空想の世界の住人など、様々なものと出会っていきます。そして自分自身にも出会います。世界と共振し始めた小さな命。
ブックキュレーター
アニメーション作家・絵本作家 山村浩二1964年生まれ。東京造形大学卒業。短編アニメーションを多彩な技法で制作。『頭山』がアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネート、6つのグランプリ、『カフカ 田舎医者』が7つのグランプリなど、国内外の受賞は90を超える。絵本に『ん』(長田弘・作、講談社)、『おやおや、おやさい』(石津ちひろ・文、福音館書店)などがある。映画芸術科学アカデミー会員、東京藝術大学教授。
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