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元伊藤忠商事社長 丹羽宇一郎ブックキュレーター元伊藤忠商事社長 丹羽宇一郎

語学よりも重要なグローバル人材のための教養

現代史を知らぬグローバル人材はあり得ない。世界を相手にビジネスを行うには基礎知識が必要である。語学以上に重要なのが自国と他国の現代史だ。敗戦国である日本にとって自国の現代史は痛みを伴う。だが、痛みを乗り越えて学ばねばならない知識である。

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    もう黙ってはいられない!戦争体験者が少なくなっていくとともに、戦争が過去の記録となりイメージを伴う記憶が失われつつある。中国の台頭、北朝鮮の挑発が続くなか、国内に強硬論が目立つ。力対力の解決を叫ぶその前に、リアルな戦争の真実を知るべきだ。

  • 民衆史の遺産 第12巻 坑夫

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    民衆史の遺産 第12巻 坑夫

    谷川 健一(責任編集) , 大和 岩雄(責任編集)

    民衆史は「勝者の物語」である正史とは異なる裏の歴史だ。本書の白眉は「ヤマの仕事」(山本作兵衛)、「追われゆく坑夫(抄)」(上野英信)の2本である。虚飾にない文章でつづられている分、日本の産業史の裏側で行われていた事実に胸を打たれる。

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    人々はいつから国籍、国境を意識するようになったのか。中世では、領土は権力者にとっては重要でも民衆にとって大きな意味を持たなかった。現代史を語る上でも、日中韓の外交関係にトゲを刺す島の所有権を考える上でもヒントにあふれた一冊である。

  • 暗黒日記 戦争日記1942年12月〜1945年5月

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    暗黒日記 戦争日記1942年12月〜1945年5月

    清沢 洌(著) , 橋川 文三(編集・解説)

    『英霊は日本人のみにあって外国人にはないのだろうか』(本文より)。本書は、戦前には数少ないリベラル派の国際ジャーナリストが記録した、「外から見た日本の戦争」という稀有な書物である。今も昔も、日本人は自分の視点からだけで世界を見ている。

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    歴史とは「勝者の物語」である。歴史はつくられるもの、それが歴史を学ぶ上で心得ておくべきことだ。道筋のない世界に道筋をつくるのが歴史である。本書が示す歴史の定義は、改めて目から鱗が落ちる思いがする。日本史がつくられた経緯がわかる一冊である。

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    第一次大戦では同盟関係にあった日本を米国はなぜ敵視するようになったのか。米国から見た日本の現代史である。著者はGHQ労働局の一員として来日、帰国後に本書を著わす。しかし、日本擁護者として批判されマッカーサーによって日本語訳は発禁となった。

元伊藤忠商事社長 丹羽宇一郎

ブックキュレーター

元伊藤忠商事社長 丹羽宇一郎

1939年、愛知県生まれ。名古屋大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1998年、社長に就任。2004年、会長に就任。2010年、民間出身では初の中国大使に就任。現在、日本中国友好協会会長、早稲田大学特命教授、福井県立大学客員教授、伊藤忠商事名誉理事。

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