ブックキュレーター絵本作家・画家・イラストレーター たかおゆうこ
砂粒の中に世界を見、野の花の中に天国を見るあなたへ
命のつながりは永遠に続く物語。その静かな物語は、心のなかにぐっと入りこみ、密かな思いや言葉をひきだします。読み終えたときにはきっと、あなたのなかのなにかが変わる本たちです。ぜひ静かな気持ちで、静かな夜に。
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ひとつの問い、ひとつのくるみからいくつかの物語がはじまります。ちいさなくるみからおおきな世界が広がります。果実が実る喜びは 幸せと呼ばずしてなんと呼びましょう。命のつながりは永遠に続く物語です。私達が望みさえすれば。くるみのなかになにを想像しますか。くるみのそとになにを創造しますか。
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祈るように静かに静かに物語ははじまります。ひとときは永遠に、色彩は紺色から虹のように豊かに。地球に生まれたことを感謝したくなる絵本です。
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すべてのひとに石がひつよう
バード･ベイラー（著）,ピーター･パーナル（イラスト）,北山耕平（訳）
ポケットに石を入れていた頃、地球と私は友達でした。地面はとても近くて空はとても高かった。今、石をひろうとしたらあなたはどんな石を選びますか？
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夕暮れ。夜までのほんのひととき、空が美しい深い青色になる時があります。青い色に照らされた青い動物、植物、昆虫達のほんの一瞬を切りとった絵本。読み終わったとたん夜の静寂と安らぎに身体が包まれます。
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孤高の詩人エミリー・ディキンソン。少女を通してエミリーの優しさ温かさが伝わってきます。少女は一遍の詩をエミリーからもらいます。『天国をみつけられなければ－地上で－天上でもみつけられないでしょう－たとえどこにうつりすんでも天使はいつも隣に家をかりるのですから－愛をこめて エミリ－』
ブックキュレーター
絵本作家・画家・イラストレーター たかおゆうこ東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。玩具メーカーの企画デザイン室を経て、渡米。カリグラフィー、水彩画、銅版画などを学ぶ。絵本に『ハムスターのハモ』『ハモのクリスマス』『チュウとチイのあおいやねのひみつきち』（福音館書店）、『さんびきのこねずみとガラスのほし』（徳間書店）、「プリンちゃん」シリーズ（理論社）、『くるみのなかには』（講談社）、挿絵の仕事に『ねずみの家』（徳間書店）、『クリスマスのりんご』（福音館書店）、『雨がしくしく、ふった日は』（講談社）など多数。
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