ブックキュレーター絵本作家 加藤晶子
声に出して読みたくなる絵本
本を音読すると、しぜんに呼吸がととのってくるような気がしませんか。心がざわついている時、思いを言葉にできない時、ぜひ声に出して読んでみてください。大切な人に、本とともに、その心地、その呼吸も贈りましょう。
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森にめぐるいのち
片山 令子(文) , 姉崎 一馬(写真)
「森のいのち」を何ともうまくとらえた姉崎さんの写真に、片山令子さんの心地よい文章がうまく合わさり、ページをめくるたびにまさに今、自分が森にいてマイナスイオンを浴びているような感覚になれる絵本です。眠る前、心がざわついている時、森といっしょに呼吸するようにぜひ声に出して読んでみてください。大切な人にこそ贈りたい1冊です。
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のはらでまたね
はせがわ さとみ(作)
こぐまにもらったみどり色のマフラーを「ちいさなのはら」だと思いこみ、やりとりする動物たちがのどかでかわいい絵本です。文章の読み心地がとてもよく、思わず口に出して読みたくなりますよ。1枚のマフラーがこんなに想像を膨らませてくれるなんて!森の動物たちといっしょに春が待ち遠しくなる今の時期にぴったりの1冊です。
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ふくろうくん
アーノルド ローベル(作) , 三木 卓(訳)
「バイブル」にしている絵本です。そして、ふくろうくんは私のあこがれです。日常の小さな不思議に真剣に向き合う一見不可思議な彼の行動は愛らしく、ユーモラスでありながらとても哲学的。声に出して読んでみるとより、ふくろうくんの思考の深さが実感できる1冊です。
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男の子がおばあちゃん宛てにだしたお手紙「てがみぼうや」があちらこちらへ冒険しながらたどり着くお話です。こんな時、「てがみぼうや」なら「おばあちゃん」ならなんと言うだろう?そんなことをひとつひとつ考えながら、何度も何度も口に出し、「聞き心地」だけでなく「読み心地」も大事にしながら描いた絵本です。声に出して読んでみていただけたらうれしいです。
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ねこのクルツの写真館にはさまざまな悩みを抱えた動物たちが次々にやってきます。クルツの見事な腕前でお悩み解決!ごきげんな写真を「はい、パチリ!」。おきまりのかけ声をテンポよく、ぜひ、声にだして読んでみてください。見返しには写真が貼れるスペースもありますので、さしあげる方のベストショットを添えて贈るのもよいかもしれません。
ブックキュレーター
絵本作家 加藤晶子1978年生まれ。茅ヶ崎(神奈川県)に育つ。セツ・モードセミナー卒業。パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手づくり絵本コンクール「優秀賞」受賞。『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞を受賞しデビュー。ほかの作品に『クルツのごきげんしゃしんかん』がある。
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