ブックキュレーターhonto編集員
知らないと損をする!?いろいろな格差から自分や家族を守るための参考書
日本は長らく、みんながほぼ平等な一億総中流社会といわれてきましたが、いつの間にか格差社会に移行していました。住む場所によって子育てや教育に差が出る、非正規社員だと病気になりやすい、貧困な家の子どもは大人になっても貧困、などと聞けば聞くほど考え込んでしまいます。格差の現状を知り、対策を学ぶための本をピックアップしました。
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法医解剖医として20年の経験を持つ著者が、死体解剖を通して垣間見た人生の格差を綴った異色の書です。著者が関わった解剖の50%は独居者で、20%は生活保護受給者、10%が自殺者でした。さらに30%が精神疾患い、認知症患者も5%含まれていました。物言わぬ死体が、「幸福な生とは何か」を問いかけています。
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都道府県格差
造事務所(著) , 橘木俊詔(監修)
県民所得全国1位は東京都ですが、負債残高も1位です。沖縄の県民所得は47位ですが、結婚には前向きで出生率は1.94と全国1位。高知県では管理職の5人に1人が女性で、広島県の男性は育児休暇の取得率が全国平均の3倍以上・・・。そんな都道府県の格差を客観的なデータからテーマ別に分析し、幸福度の秘密に迫ります。
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駅の格差とは、立地や駅名、街の雰囲気、そこに住む人のタイプなど、複雑な要素が組み合わさって生じます。たとえば一人暮らしの若者とファミリー層、高齢者では暮らしやすい街は異なり、それが駅や街の違いとなって表れます。首都圏の駅をテーマ別に分析し、さまざまな角度から駅の魅力と格差に迫るユニークな一冊です。
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データブック格差で読む日本経済
みずほ総合研究所(編)
格差の国際比較をしたのち、日本の格差の実態を所得や資産、雇用形態、世代間、居住地域、年金などのテーマによって浮き彫りにし、解決策を提案します。格差の議論は実は景気のよいときに盛り上がる、アベノミクスで格差が拡大したといわれるが実際はそうでもない、など通説を覆す検証結果もあり、興味深い一冊です。
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健康格差社会への処方箋
近藤 克則(著)
健康格差には、遺伝、成長過程、生活習慣、労働環境、社会環境などが関係していることを実証的に解説した一冊です。格差是正には、正しい現状認識とその共有、啓発活動、中長期の目標を立てて個人や地域社会、行政などが連携して取り組むことが大切としています。健康格差解消の具体策が学べる、読みやすい専門書です。
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