ブックキュレータータレント 藤岡みなみ
オカルトをまじめに考える本
占いもオバケもほとんど信じていない私ですが、非科学的な現象すべてを嘘だと決めつけるのも何か違う気がしています。オカルトの持つ、ついつい好奇心をそそられるあの怪しい魅力は何なのでしょう。本当か嘘かの議論に終始するのではなく、科学的・哲学的に神秘の正体を探る5冊の本を紹介します。
- 31
- お気に入り
- 8223
- 閲覧数
-
オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ
森 達也(著)
オカルト現象肯定派でも否定派でもなくフェアなまなざしを持つ森達也さんの取材レポート集。エスパー、UFO観測家、イタコ、陰陽師らに直撃し「科学的でない」と切り捨てるのではなく、ひたすらわからないという姿勢を貫きます。白でも黒でもないグレーな部分、確かな「わからなさ」が浮かび上がってきます。
-
理性のゆらぎ
青山 圭秀(著)
日本の科学者がインドに旅立ち、サイババに出会うまで。世界には風邪をひいたら病院ではなく祈祷師のところへ行くのが当たり前だという地域もありますが、それも世界の秩序の解釈のひとつで、西洋の物質科学だって同じくひとつの解釈にすぎないのだと感じました。
-
辛酸なめ子と寺井広樹のあの世の歩き方 漫画とリポートでめぐる「死後の世界」
辛酸 なめ子(著) , 寺井 広樹(著)
あの世に行ったことがあると語る人々へのポップなインタビュー集。あの世のガイド本というテーマと楽しげな装丁に惹かれました。天国の入り口にはお土産屋さんがあるとか、鬼は暇そうにしている等、なんだかかわいい証言も多数。信じる信じないは置いておいて、生と死の境界線を見つめることもまた、オカルトの哲学ですね。
ブックキュレーター
タレント 藤岡みなみ1988年生まれ。タレント、エッセイストなどとして活動。2015年ラジオ番組表好きなDJランキングAM部門第1位。時間SFと縄文時代が好きで、2019年からタイムトラベル専門書店utoutoをはじめる。著書に『藤岡みなみの穴場ハンターが行く!in北海道』(北海道新聞社)、『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)がある。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です