ブックキュレーター静岡県立大学経営情報学部教授 岩崎邦彦
日本の「農業」と「食ビジネス」を元気にするヒントをくれる本
21世紀の農業は、農産物を作って終わりではありません。消費者を惹きつけ、「食」と「農」をつなぐことが大切です。では、どうすれば消費者に「おいしさ」を届け、消費者を惹きつけることができるでしょうか。ここでは、農業や食ビジネスに関心のある人々に、「食」と「農」をつなぐヒントを与えてくれる、お薦めの本を紹介します。
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農業のマーケティング教科書 食と農のおいしいつなぎかた
岩崎邦彦(著)
消費者は何を求めて「食」を購入するのか、そもそも「品質」とは何か、「おいしさ」を消費者にどう伝えるか、いかにして「強い食のブランド」をつくるかなど、農と食に関連するマーケティングのヒントが、ぎゅっと詰まった本です。わかりやすい記述で、すらすら読めます。
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農産物や食品の品質を決めるのは、作る人ではなく、「食べる人」です。おいしさが生まれるのは、農場でもなく、食品売場でもなく、「生活の場」です。この本では、多様なレベルの考察を通して、「脳で考えるおいしさ」など、おいしさが生まれるメカニズムを解き明かしてくれます。
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ふわとろ SIZZLE WORD「おいしい」言葉の使い方
B・M・FTことばラボ(編)
単に「おいしい」と聞いただけでは具体的なイメージが浮かびません。一方、「殻から、こぼれおちそうな、ぷりぷりのカキ」は画像がイメージできます。食べる場面が生き生きと思い浮かべば、食べたい気持ちが喚起されます。どうすれば「おいしさ」を言葉にできるのか。この本が教えてくれます。
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わが国の農業・食品分野の大部分は小さな企業です。「農」と「食」が元気になるためには、小さな企業が元気になる必要があります。小さな企業には、「小規模の強み」を生かすという発想が欠かせません。本書を読めば、小さくても強く生きる「動植物」が、そのヒントを与えてくれることが分かります。
ブックキュレーター
静岡県立大学経営情報学部教授 岩崎邦彦静岡県立大学経営情報学部教授。地域経営研究センター長。博士(農業経済学)。1964年生まれ。上智大学経済学部卒業。国民金融公庫、東京都庁、長崎大学助教授などを経て、現職。専攻は、マーケティング。理論と実践の融合をモットーとして、トマトやお茶などの地域産品のブランディングや、全国の農業に対するマーケティング支援などを精力的に行っている。
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