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食べることは生きること。その切実さを知るために読む「食本」
私たちは毎日、「食べる」という行為を行っています。しかし人は、食べられることが当たり前の環境にいると、どうしても食べ物への感謝を忘れがちになってしまうものです。ここで紹介するのは、そんな私たちに大切なことを教えてくれる食にまつわる本です。食と命のわかちがたい結びつきについて、思い出させてくれることでしょう。
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洗面器でヤギごはん
石田 ゆうすけ(著)
自転車で世界一周をした著者による、食がテーマのエッセイ集です。読めば読むほど、「食べること、生きることはこんなにも力強いものだったのか」ということを思い知らされます。著者が旅先で出会った人たちの温かさ、著者と彼らとの交流は、読む者の心に強い印象を残します。
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食の王様 新装版
開高 健(著)
「どん底」での食事から目もくらむような美食、そして想像もできないような珍味まで、著者が経験してきたさまざまな食についての話がそろっています。戦争と貧困をくぐり抜けてきた人間の強さ、エネルギーがひしひしと伝わってくるエッセイ集です。自分と食べ物との関係を、改めて見直すきっかけになるかもしれません。
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もの食う人びと
辺見 庸(著)
この本に書かれていることを、読んだ人は決して忘れてはいけない。そんな風に感じる一冊です。富裕層の食べ残しを売買する者、ごみ箱の残飯を漁る者、そしてそれすらも口に入れられない者――生々しく書かれた、貧困に苦しむ人々の姿。忘れてはいけないし忘れられもしない、そんな「現実」を突きつけられます。
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「あなたは死ぬ前に、何が食べたいですか?」この質問をきっかけに人気作家の死生観をのぞき見する、漫画形式で書かれた対談集です。死ぬのが怖いから、死ぬ前に食べたら怖くならなさそうな食べものを知りたい・・・という、著者独特の視点がおもしろい。自分だったら何を食べたいか、ぼんやり考えながら読むのも楽しいです。
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