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ファンタジーとは何か?その書き手たちによるファンタジー論
ファンタジー文学を好きな人は大勢いますが、では「ファンタジーとは何か?」という問いにすぐさま答えられる人はどれほどいるでしょう。ファンタジーを数多く生み出してきた作家たちもその問いについて考え、さまざまな形で自らの考え持論を述べてきました。国や宗教、生い立ちの異なる5人の作家たちによるファンタジーについての本を紹介します。
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物語と歩いてきた道 インタビュー・スピーチ&エッセイ集
上橋 菜穂子(著)
上橋菜穂子のインタビューやエッセイをまとめた本書には、『精霊の守り人』の世界観がいかにして作られたかを知る手がかりが散りばめられています。影響を受けた作家や作品だけでなく、幼少期の思い出や文化人類学者として得た経験など、文学の枠に捉われない作家の自由な感覚に触れることができる一冊です。
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佐藤さとるファンタジー全集 15 ファンタジーの世界
佐藤 さとる(著)
まだファンタジーという言葉すら浸透していなかった1950年代の日本で、『だれも知らない小さな国』を書いた佐藤さとる。なぜコロボックルを題材としたのか?描く上でどのような苦労があったのか?日本の作品も交え、ヨーロッパのファンタジー論とはひと味変わった視点からファンタジーについて論じています。
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ミヒャエル・エンデ ファンタジー神話と現代
ミヒャエル・エンデ(ほか著) , 樋口 純明(編)
ドイツを代表するファンタジー作家であるミヒャエル・エンデへのインタビュー集です。『モモ』や『はてしない物語』の背景にはこれほどの世界観が広がっていたのか?と驚く読者も多いはず。文学や哲学への洞察のみならず、政治や経済といった現代の社会問題にも造詣が深いエンデ独特の世界観が浮かび上がります。
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『ゲド戦記』で知られるアーシュラ・K・ル=グウィンの評論集です。ファンタジーはなぜ批判されるのか?ファンタジーとはそもそも何なのか?世界的なファンタジー文学の第一人者の1人として、文学界全体に対して痛烈な意見と、深い問いを投げかけています。現代におけるファンタジーについて、深く考えさせられる一冊です。
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妖精物語について ファンタジーの世界
J.R.R.トールキン(著) , 猪熊 葉子(訳)
『指輪物語』のJ.R.R.トールキンによるファンタジー論です。ル=グウィンもファンタジーへの手引きとして、もっともよい本として賞賛しています。妖精という存在や妖精物語の起源、そしてそのあり方について、言語と文学の豊かな知識をもつトールキンならではのファンタジー論が繰り広げられています。
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