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極論だけど一理ある!?矛盾や盲点を鋭く突き、新たな視点を与えてくれる本
間違っている!極論だ!と反発したくなる意見を聞いて、一方でどこか「図星を指された」という思いを味わったことがある方は多いでしょう。ここでは多くの人が目を背けて直視してこなかった世の矛盾を突き、鋭い視点を示した本を紹介します。居心地の悪い現実や不都合な真実から目を背けなかった人だけが得られるものがあるはずです。
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会社員の父に専業主婦の母という家族モデルで作られた社会保障の影響もあり、日本の子育て環境は危機に瀕しています。そこに本書の主人公にしてカリスマホストの白鳥神威が出した打開策は、ソーシャル子育て。クラウドファンディングで養育費を募り、出資者は子の成長を見守る。笑い話だと片づけ切れない、問題提起にあふれた小説です。
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人間は平等で、努力すれば報われ、見た目は重要ではない。こんな「正しさ」に違和感を覚えた経験は誰もがあるはずです。著者は進化論、遺伝学、脳科学の最新の知見によって、人々が薄々感じていた違和感の正体に迫っていきます。真に人間が幸福や平等を求めるなら、不都合なものにこそ目を向ける必要があるのかもしれません。
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お金がないと生きられないのは本当なのか?空き家は増える一方なのに、なぜ住宅は次々作られるのか?「常識を疑え」という常套句を真に実践した著者の答えは独立国家の創設でした。既存の社会システムに居心地の悪さを感じてもそんなものだとうそぶいてきた人には耳が痛いですが、本書に記録された思索と実践は痛快でもあります。
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人間の脳は自分で無意識に取捨選択した情報の範囲でしか物事を理解できず、そこにディスコミュニケーションを生む壁ができる。そんな指摘を出発点に、社会問題に切り込んだ一冊です。「話せばわかる」という態度の内包する傲慢さを暴くと同時に、他者の考えを受け入れられない現代社会の不寛容さを解くヒントも与えてくれます。
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