ブックキュレーターhonto編集員
深い絆と愛情に思わず涙。大切な人の最期を綴った「看取りの本」
家族や友人などの「看取り」を綴った本を紹介します。本人や支える人たちは病をどう受け止め、どう立ち向かったのか。つらい記録ですが夫婦や友人の愛情に涙し、心温まるはずです。読んでいると愛する人亡き後も強い絆と思い出が、残された人たちを励ましていることがわかります。「身近な人を大切にしたい」と、改めて思わせられる本ばかりです。
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日本を代表するラガーマンと科学者が出会い、友情で結ばれ、永遠の別れを迎えるまでの記録です。胆管細胞がんと診断された平尾を、『自分の全力をかけます。この僕の言うことを聞いてください』と山中が説得。言葉通りに治療を全力で支え続けた山中と、それを信じ抜いた平尾のやり取りから、ふたりの友情の深さが見て取れます。
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十八代目中村勘三郎の闘病を、夫婦の歴史とともに振り返った一冊です。歌舞伎の名門「中村屋」を守ってきた夫婦の絆は固く、病に対しても二人三脚で立ち向かう姿が胸に迫ります。そんな夫婦を子どもたち、役者仲間、主治医がサポート。中村勘三郎が最後まで生きることを諦めなかったのは、周囲の支えがあったからだとわかります。
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子ども2人の成長、末期がんの元夫と過ごした最期の日々を描いたコミックです。著者はアルコール依存症が原因で一度は別れた元夫を受け入れ、亡くなるまでの6ヵ月間を家族4人で暮らします。『子供を傷つけずにすんだ。人として死ねることがうれしい』と言い残した元夫。家族の存在の大きさを感じずにはいられません。
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がんで余命宣告された妻のため、小説家の夫が1日1話ずつ書き続けたショートショートから厳選した19編を収録。妻はショートショートを読むのを励みに闘病を続けるも、ついに最終話が訪れます。夫婦という長い物語を締めくくる1778話目は、涙なしに読めません。書き続け、読み続けることで支え合っていた夫婦の日々に感銘を受けるでしょう。
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