ブックキュレータータレント 藤岡みなみ
気持ちよく酔っぱらえる本
お酒が好きな人も苦手な人も。ページをめくるほどにじわじわアルコールがまわってくるような心地よいお酒本を集めました。お酒の持つ、ゆるめる、寄り添う、高揚させる力。そんな空気は実は、読むだけでも味わえるのです。飲酒じゃなくて読書によるアルコール体験だから、もちろん未成年でもOKですよ。
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ランチ酒 1
原田ひ香(著)
夜勤明けの主人公がランチにお酒を飲む連続短編小説。ミニビール200円みたいなのを思い浮かべていたら、一話目からいきなり芋焼酎のロック。町中華のオムライスに日本酒を合わせたり予想外だけどすべておいしそう。読んでいるだけでこちらも、夜勤明けの身体に明るい空と酒が染み込んでいく充足感に満たされます。
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お酒にまつわる蘊蓄たっぷりの名作マンガ。お酒の知識をひけらかす人や店はとっつきにくいイメージがありますが、ほのぼのとした絵と人情深いエピソードでまったくいやらしくなくお酒が紹介されます。どんなお酒にも物語がある。
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酒の穴 酒をみつめる対話集
スズキ ナオ(著) , パリッコ(著)
気の合う人とお酒を飲んでいるときのゆるい空気が詰まった最強にチルアウトな一冊。『粗野なじじいのほうに新人ばばあは惹かれていくんじゃないの(ゲートボールを観ながら)』『計算ができないんですが、12%でもちょっとしか飲まなければ3%ってことになったりするんですか』など力の抜けた発言がすごくいいです。
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スナックの歩き方
玉袋筋太郎(著)
スナック文化に興味はありつつも一歩踏み出せない人に、とても優しくスナック入店法を教えてくれる本。システムや料金など初歩的なことから、「カラオケの傾向のチェックの仕方」や「迷惑をかけた店への戻り方」など解説がきめ細かすぎて笑えます。これさえあればスナックでなにがあっても大丈夫な、面倒見のいい一冊。
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酔って記憶をなくしたり道端に寝転んだり激しく乱れる人が周りにいたら迷惑だけど、それが関係ないところで起こっていたらなら純粋におもしろい。プロの酔っ払いにみる、理性を超えた人間のチャーミングさ。自分も乱れがちだという人は勇気をもらえるかもしれません。
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ブックキュレーター
タレント 藤岡みなみ1988年生まれ。タレント、エッセイストなどとして活動。2015年ラジオ番組表好きなDJランキングAM部門第1位。時間SFと縄文時代が好きで、2019年からタイムトラベル専門書店utoutoをはじめる。著書に『藤岡みなみの穴場ハンターが行く!in北海道』(北海道新聞社)、『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)がある。
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